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第一次性徴[だいいちじせいちょう] 第一次性徴(だいいちじせいちょう)とは、性別を決定する基本要素、生殖器のみに見られる生物学的性差である。 ==定義== 性別はその個体が生殖細胞として卵を生産するか、それとも精子を生産するかによって決まる。したがって、その個体の性別を判断する基準となるのは、これらを生産する器官の有無、であり、これが第一次性徴である。これに対してそれ以外の部分に見られる性差を第二次性徴という。したがって、一義的には卵巣および精巣が第一次性徴である。 しかしながら、これらの器官は単独で存在することは少ない。そこで形成された生殖細胞は、その個体の体外に出る必要があるから、それが外に出られるための構造、あるいは他個体の生殖細胞を受け入れ、受精やその後の発生を保護する構造が発達するのが普通である。これらを生殖器官、あるいは性器と言い、普通はここまでを第一次性徴という。 すなわち雄においては精巣及び輸精管などこれにあたり、さらに受精管や生殖針、陰茎なども一次性徴に含まれうる。雌においては卵巣及び輸卵管、それにまた貯精嚢、受精嚢、膣、さらには子宮などもこれに含まれる。 染色体異常や性分化疾患、内分泌器系の異常などがある人は、正常な性徴が見られない場合がある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第一次性徴」の詳細全文を読む
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