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一畑百貨店 : ウィキペディア日本語版
一畑百貨店[いちばたひゃっかてん]

株式会社一畑百貨店(いちばたひゃっかてん)は、島根県を地盤とする日本の百貨店
島根県の私鉄会社である一畑電気鉄道の完全子会社である。
== 歴史・概要 ==

1958年(昭和33年)10月、松江市殿町にて三越(現:三越伊勢丹ホールディングス)と提携(一畑電気鉄道に三越が出資)して一畑電気鉄道の直営事業の一畑百貨店として開業した〔のが始まりである。
1966年(昭和41年)12月に一畑電鉄出雲市駅ターミナルビル内に出雲支店を出店して多店化し、1966年(昭和41年)12月に出雲支店を増床して2店舗体制を確立。
本店の松江店も1971年(昭和46年)4月、1982年(昭和57年)9月、1988年(昭和63年)10月と増床し、1973年(昭和48年)5月に株式会社一畑友の会を設立する〔など積極策を採り、1984年(昭和59年)8月には株式会社一畑百貨店(旧法人)として独立を果たすなど順調に拡大した。
郊外型大型店との競争激化などの商業環境の変化に対応すべく、松江店をジャスコの撤退により空き店舗となったJR松江駅前のピノビルに移転・増床するため新会社株式会社松江ターミナルデパート〔を1996年(平成8年)10月に設立〔してビルの改装を行い〔、1998年(平成10年)3月22日に株式会社一畑百貨店(旧法人)が営業していた旧松江店を閉店し〔、地下食品売場をスーパーマーケットと同じ集中レジのセルフ形式の売場とメインとする一方でレディスファッション売場には高級宝飾ブランドなど島根県内初のブランドを導入し、百貨店らしさを出して総合スーパーとの差別化を図り〔、松江のみならず出雲市や米子市などからの集客も狙った株式会社松江ターミナルデパートが営業する新たな一畑百貨店松江店を4月1日に開業した〔。2000年(平成12年)2月29日に旧出雲店を閉店して跡地にツインリーブスホテル出雲の入る7階建て複合ビルを建設し、その1階に規模を縮小した新出雲店を出店し直すなど店舗のほぼ全面的なスクラップアンドビルドを行うと共に、2007年(平成19年)8月25日には山陽百貨店京阪百貨店津松菱と地方百貨店特有の課題や成功事例の交換会「DIA」(デパートメント・インテリジェンス・アソシエイション)を設立、会合を2ヶ月に一度の割合で必要に応じて開催し地方百貨店で役立つ販促情報などを交換するなど積極的な対応を採った。
その結果、1997年(平成9年)に545.55億円あった中心市街地の小売販売額が2007年(平成19年)には443.79億円と落ち込む中で、2005年(平成17年)3月期には売上高106.30億円で当期純利益888.7万円、2006年(平成18年)3月期には売上高103.90億円で当期純利益2689万円、2007年(平成19年)3月期には売上高102.53億円で当期純利益920.8万円、2008年(平成20年)3月期には売上高102.11億円で当期純損失520.9万円とコンスタントに年商100億円以上を上げ続けた。
しかし、いわゆるリーマンショック後の2009年(平成21年)3月期には年商が100億円の大台を割り込んで売上高96.17億円となって当期純損失6772.4万円、2010年(平成22年)3月期には売上高89.21億円で当期純損失5482.2万円、2011年(平成23年)3月期86.72億円で当期純損失9576万円〔と連続して売上が減少すると共に数千万単位の赤字が連続するなど業績が悪化し、2011年(平成23年)3月期中には従来の資本金3億円〔から増資1億円して資本金を4億円〔に増強して自己資本の減少をカバーするなど苦しい状況に陥っている。
なお、地元の宍道湖七珍(しっちん)の一つに数えられるスズキの幼魚「セイゴ」を材料にした練り製品の販売も手掛けるなど地方百貨店として地域密着の営業戦略も採っている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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