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七去(しちきょ)とは、妻を離婚できる事由とされた、下記の七つの事由のこと。七出(しちしゅつ)とも呼ばれる。礼記の「大戴礼」にあらわれ、日本では江戸時代に女大学などの書物によって一般化した〔。 #舅に従わない(義父母に従わない、家訓に背く) #無子(子供ができない。ただし、妾に子供がある場合はその限りでない。また子がなくても良妻であり義父母に気に入られ、良く仕えているならその限りではないともされている) #淫乱(浮気、姦通など) #嫉妬(家族を恨み、怒る場合) #悪疾(家族に伝染するような疾患に罹患した場合。病気がちなのは理由とはならない) #多言(男のようによく喋り、家の方針についてあれこれ口を挟む) #窃盗(家の財産の使い込み、勝手な金銭の使用や持ち出し) 貝原益軒が81歳のときに記した「和俗童子訓」のその巻の五の「女子を教える法」に記載がある〔【晩年の生きよう】貝原益軒 84歳で書いた「養生訓」 /編集委員 牧野弘道 産経新聞 1995.10.22 東京朝刊 21頁 あした特集 写有 (全1,924字)〕。「女子を教える法」は後に「女大学」と名を替えて出版され、江戸時代から太平洋戦争戦前まで、女子教育のバイブルとして君臨した〔。「婦人に七去(しちきょ)とて、あしき事七あり。一にしてもあれば、夫より遂去(おいさ)らるる理(ことわり)なり。故に是(これ)を七去と云(いう)。是古(いにしえ)の法なり。女子にをしえきかすべし。一には父母にしたがはざるは去(さる)。二に子なければさる。三に淫なればさる。四に嫉(ねた)めばさる。五に悪疾(あしきやまい)あればさる。六に多言なればさる。七に竊盗(ぬすみ)すればさる」というがその該当部分である〔。 戦前には「七去三従」という言葉も使われた〔きょうの言葉 2013.02.21 佐賀新聞 26頁 情報 (全530字)〕。「三従」とは、「生家では父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子供に従え」という教えであり〔、やはり儒教の教えと関係が深い言葉であり、一個人より「家」の方が大切なものと考えられていた〔。 離婚の際には三行半とも称される離別状が書かれた。 == 出典 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「七去」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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