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『七年目の浮気』(しちねんめのうわき、原題: ''The Seven Year Itch'')は1955年のアメリカ合衆国の映画である。ビリー・ワイルダー監督。20世紀フォックス製作。 ジョージ・アクセルロッドの同名ブロードウェイ舞台劇をアクセルロッド自らの脚色(ビリー・ワイルダーとの共同脚本)で映画化。マリリン・モンローが地下鉄の通気口に立ち、白いスカートがふわりと浮き上がるシーンは映画史上に残る有名なシーン。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番も有名。 主演のトム・イーウェルは1956年ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞した。 本作は作品中に著作権表記があるものの公開時期が古く、リニュー(著作権更新手続き)が行われなかったことから公開当時の米国の法律(方式主義)により権利放棄とみなされ、米国においてはパブリックドメインとなった(このため、コモンズに高解像度のスクリーンショット、ウィキクオートに台詞の抜粋が収録されている)。 == ストーリー == マンハッタン島に住むマンハッタン族は暑くなると女や子どもたちが涼しいところに出かけ、男は島に残るという。 500年後の話。ニューヨークの三文小説の出版社に勤める中年のリチャードは、妻と息子がバカンスに出かけ、一人でアパートに戻る。偶然にも上階に部屋主カウフマンの避暑旅行の留守期間だけ住みこんだ若いブロンド美女が間借りしているのを知る。上から植木鉢が落ちてきて相手が美女だと知り、家に招待する。暑すぎて冷蔵庫に下着を冷やしているという。ムード音楽はストラヴィンスキーは前衛的すぎ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に決まり!テレビCM「ピカピカ歯磨きアワー」に出演しているという女性に浮気心がうずく。もともと色んな女性との恋愛に対する想像力がたくましすぎる〔映画『地上より永遠に』などの場面を勝手に妄想。〕リチャードは、ひたすら彼女との関係を妄想する。砂糖の入っていないマティーニはダメというが、誕生日に一人で買った高級シャンペンとポテトチップスを持ってきて、シャンペンに浸すとおいしいという。USカメラに載ったという写真も家にあった。クラシックは分からないけど、「チョプスティック」(Chopsticks)を連弾して、キスをしようとして正気に戻る。 翌朝、出社したシャーマンに社長は「若い男の欲望と破滅の物語」『ドリアン・グレイの肖像』を25セントで出そうという。ブルベイカー博士の原稿を読むと、結婚7年目の男の浮気心を「7年越しのうずき(itch)」と説明している〔この映画から実際に離婚率を調べて''という名前になった研究(The seven-year itch)がある。〕。自分も結婚7年目なのでいたく良心を責められるシャーマンはブルベイカー博士の所に行き、本の打合せをするが妄想が加速していることが指の痙攣から知れる。たまりかねて妻に電話をかけると、作家のマッケンジーとドライヴに出かけたという。アパートに戻ったシャーマンは、階上の娘をさそって冷房完備の映画館に『大アマゾンの半魚人』(1954年)を観に行く。娘の感想は「あの怪物がかわいそう」「愛に飢えているのよ」という。娘は地下鉄の風でスカートがまくれるが、Delicious!と叫んで涼しさを楽しむ。明日はテレビがあるというが、「"彼は気づかない キスしたってオーケー" よせよ」というと証明するといってキス。さらにカウフマンの部屋はクーラーがないので暑くて3日も眠れない、という。管理人が絨毯を取替えに来たので、誤解されると思い、一緒に追い返す。ところが、2階との使っていない階段から娘が降りてくる。娘を寝室に寝かせ、シャーマンは居間で一夜を明かす。 翌朝、再びノイローゼ的妄想に教われたシャーマンに、娘は昨夜のお礼のキスをする。そこへマッケンジーが突然訪ねてくる〔マッケンジーを誤解して、キッチンの女のことで来たか、というとキッチンに女がいるのかと聞かれ「気になるか マリリン・モンローかもな」という。楽屋落ちだが、53年に『ナイアガラ」、54年に『帰らざる河』と既に有名になっていた。〕。妄想が肥大になって殴ってしまい、管理人に運ばせ、自分は息子のためにパドルを持って避暑地へ急ぐ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「七年目の浮気」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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