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万之瀬川[まのせがわ]
万之瀬川(まのせがわ)は、九州南部の薩摩半島中部を流れる二級水系に指定された川である。 == 地理 == 鹿児島県鹿児島市下福元町錫山の鬼燈火谷(ふずつがたに)付近に発し、西流して鹿児島市と日置市吹上町湯之浦および鹿児島市と南さつま市金峰町大坂との境界を南流し、南九州市川辺町に入って川辺ダムに至る。南九州市川辺町神殿と川辺町清水との境界付近を南西へ流れ、川辺盆地(川辺平野)に入り左岸から野崎川、右岸から神殿川、左岸から麓川と永里川を合流し、流路を北西に変え南さつま市に入る。河添(こせ)の滝や甌穴群が見られる河添渓谷を経て右岸から長谷川を合流する。加世田平野(南薩平野)に出て南さつま市金峰町と同市加世田との境界を大きく蛇行しながら北西へ流れ左岸から大谷川と加世田川、右岸から堀川を合流し吹上浜の南端部付近で東シナ海に注ぐ。 昭和初期まで中流部は永田川、広瀬川、野間川、上流部は清水川と呼ばれていた〔青屋昌興 『川辺町風土記』 南方新社、2006年、ISBN 4-86124-085-9〕。 源流付近は四万十層群からなる揖宿山地、中流部流域はシラス台地あるいはシラス台地が浸食されてできた盆地となっている。河添渓谷は阿多カルデラを起源とする溶結凝灰岩が造り出した地形である。下流部流域の加世田平野は縄文海進の時期に堆積が進んだ沖積平野である。河口付近には干潟が発達しており、ハマボウの群落、ハクセンシオマネキなどの干潟生物やクロツラヘラサギなどの水鳥が多く見られることから、万之瀬川河口域のハマボウ群落及び干潟生物群集として日本国の天然記念物に指定されている〔万之瀬川河口域のハマボウ群落及び干潟生物群集 - 国指定文化財等データベース 2012年3月30日閲覧。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「万之瀬川」の詳細全文を読む
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