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万人祭司 : ウィキペディア日本語版
万人祭司[ばんにんさいし]
万人祭司(ばんにんさいし、、)とは、新約聖書の聖句から示されるもので、すべてのキリスト者が祭司であるというキリスト教の教理である。これは宗教改革においてプロテスタントが強く主張したプロテスタントの根本的な教理の一つである〔宗教改革の三大原理は聖書のみ(聖書の権威)、信仰義認(神の恵みによる救い)、万人祭司。〕。このためプロテスタント諸派には「聖職者」との呼称・役割が存在せず、教役者・教職者としての牧師が教会の指導に当たる。語の厳密さを重んじて「全信徒祭司」ということもある。
== ルターによる主張 ==
宗教改革者マルティン・ルターは、1520年その著書『ドイツのキリスト者貴族に与える書』の中で、「霊的」と「世俗的」な二つのクラスにキリスト者が分けられた中世の教会のありかたを批判した。ルターは、神の目からはキリスト者がすべて「祭司」であると主張したのである。
ルターが根拠とした聖句としては、使徒ペテロの「あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です。」(第一ペテロ2:9)というもの、また使徒ヨハネは「私たちの神のために、この人々を王国とし、祭司とされました。彼らは地上を治めるのです。」(黙示録5:10)というものがある。〔『新改訳聖書』〕
またルターは3ヵ月後に書かれた『教会のバビロニア捕囚』でもこれを強調した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「万人祭司」の詳細全文を読む



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