翻訳と辞書 |
万水一露[ばんすいいちろ]
万水一露(ばんすいいちろ)とは、源氏物語の注釈書である。 == 概要 == 連歌師月村斎宗碩の門人である連歌師能登永閑の作とされる。山下水や岷江入楚等の室町時代後期の多くの注釈書と同様に諸註集成の性格を強く持った注釈書であり、「河海抄」や「花鳥余情」、「細流抄」、「弄花抄」の4書を「源氏物語を理解するための必須の注釈書であり、これらはどれが欠けても不都合である」としてこの4書の肝要な部分の省略することなく一書にまとめたのが本書であるとする。なお、本書では先行する諸注釈書に記されている説の他に、「碩」として永閑の師月村斎宗碩の説や「閑」として永閑自身の説を多く引いており、連歌師の源氏学の集大成としての性格を持っている〔伊井春樹『文部省科学研究費補助金研究成果報告書 月村斎宗碩の源氏物語研究とその門流者たち』大阪大学 1991-1992 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「万水一露」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|