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万能翻訳機[ばんのうほんやくき] 万能翻訳機(ばんのうほんやくき、英: Universal translator)は、多くのSF作品、特にテレビ番組でよく見受けられる架空の機械である。任意の言語を瞬時に翻訳できる。超光速航法と同様、万能翻訳機は実現性が証明されていない技術であり、SFの中で便利な道具として使われている。特に、異星人の言語の翻訳の難しさがプロット上重要でない場合に、ことを簡単に済ませるために使われることが多い。30分や1時間の番組で毎回新たな異星人が登場するような場合、毎回翻訳に苦労する場面を挿入すると、それだけで時間を消費するし、同じことの繰り返しが視聴者をいらだたせることになる。時には、異星人がこちらの言語を少し聴いただけで文法を理解し、通訳なしですぐに流暢に話すようになる、という場合もある。 「万能」翻訳機は、テレパシーでもない限り実現しそうにないが、既存の言語の翻訳を行う技術は実際に開発されつつある〔"'Tower of Babel' translator made". BBC News 〕。実際の自然言語処理技術については、機械翻訳や音声認識を参照。 == 概要 == 万能翻訳機は基本的に同時通訳するが、それまで一度も録音されたことがない言語の場合、正しく翻訳できるようになるまで時間がかかることがある。例えば、スタートレックの万能翻訳機はそのようになっている。もっともらしさを演出するため、その言語の放送電波を受信することで、新しい言語のデータベースを蓄積するという設定になっていることもある。 万能翻訳機が機械として存在する設定では、テレビ番組や映画で論理的破綻が生じることがある。例えば、万能翻訳機が見当たらないのに異星人が英語や日本語を話し、その場面の登場人物と何の問題もなく会話できていたりする。また、細かいことを言えば、異星人の口の動きが翻訳機の発する(とされる)音声と同期しているのがわかる場合もある。いずれにしても、万能翻訳機は本筋に関係ない部分を削除可能にし、銀河系のあらゆる種族が日本語や英語を苦労して習得したというあり得ない仮定をしないで済むようにする。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「万能翻訳機」の詳細全文を読む
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