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三の兆候 : ウィキペディア日本語版
三の兆候

三の兆候』(さんのちょうこう、)は、BBC2014年に制作したドラマ『SHERLOCK』のシーズン3・エピソード2である。
原案は『四つの署名』(1890年)である。
== あらすじ ==
5月、ジョンメアリーは結婚式を挙げる。ベストマンを務めたシャーロックは、メアリーの付添人代表として、ジャニーンに出会う。
宴たけなわとなり、シャーロックによるベストマン・スピーチが始まる。最初の祝電紹介で、メアリーは「CAM」という人物〔シーズン3の黒幕・マグヌッセンのイニシャル。〕からの祝電に狼狽する。続いて彼は、ジョンとの思い出を振り返りつつスピーチをする。「2人の結婚を祝えない」と話し始める不穏なスピーチだったが、結局はジョンを褒め称える感動的なものになる。
シャーロックは続いてジョンのブログを振り返り、「血まみれの衛兵」事件を語り出す。
: 結婚式の準備でナーバスになるシャーロックは、メアリーの計らいで、宮殿衛兵の依頼を受ける。彼は、毎日自分を見張り、写真を撮るストーカーがいると訴えていた。調査に向かったシャーロックは、衛兵の交代を待つ間に、ジョンから元上官のショルトー少佐と疎遠になった理由を聞き出す。ショルトー少佐は、新兵たちを率いている最中に激戦に巻き込まれ、1人だけ生き残った人物だった。そのため、勲章まで貰った英雄でありながら、新兵たちの遺族に恨まれていた。2人が勤務後のベインブリッジに会いに行くと、彼は刺されて血を流しながら、シャワールームで倒れていた。ジョンの応急処置でベインブリッジは助かるが、肝心の凶器が見つからず、事件は未解決になる。
更に彼は、ジョンのスタグ・ナイトと、「カゲロウ男」の事件を語る。
: 事件現場近くのパブを回るスタグ・ナイトで酔っ払い過ぎたシャーロックとジョンに、「カゲロウ男」事件が持ち込まれる。依頼人のテッサは、デートした男性が忽然と消えてしまい、彼の家の大家に、住人ならつい最近死んだと聞かされたことを訴える。2人はテッサと調査に向かうが、酔いのため全く頭が働かない。翌朝、シャーロックは、テッサに教えられたチャットルームから、実際に「カゲロウ男」とデートした女性をピックアップする。彼は女性たちの証言から、「カゲロウ男」が新聞の訃報欄から、独身男性の名前を盗み、彼らの部屋を勝手に使ってデートしていたと推理する。
シャーロックはスピーチ中、テッサが、彼にさえなかなか教えようとしなかった、ジョンのミドルネームを知っていたことを思い出す。この事実からシャーロックは、「カゲロウ男」とデートした女性たちと、結婚式の招待客の誰かに関係があると推理する。更に状況から、彼は「カゲロウ男」の狙いが社交嫌いのショルトー少佐殺人にあると気付く。「カゲロウ男」は、きついベルト越しに細い刃物で刺すと気付かれないことを利用し、予め彼を刺しておいてから、彼がベルトを外したところで失血死するように仕向けていた。また、犯人は、ベインブリッジを使って殺人リハーサルを行っていた。シャーロックは自室に籠もった少佐へこの推理を聞かせ、出て来た少佐をジョンが手当てして、事なきを得る。
式の終了後、舞踏会の前に、シャーロックは結婚式のカメラマンだったジョナサン・スモールを呼び出す。彼は新兵だった弟を件の戦闘で失っており、ショルトー少佐に恨みを持っていた。「カゲロウ男」の正体は彼で、少佐の情報を得るため使用人に近付いていた。スモールを逮捕させたシャーロックは、舞踏会でワトスン夫妻にヴァイオリンによるワルツを贈る。その後メアリーが妊娠していると推理したシャーロックは、2人ならよい両親になると声を掛け、1人会場を後にする。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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