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三上七十郎 : ウィキペディア日本語版
三上七十郎[みかみ しちじゅうろう]

三上 七十郎(みかみ しちじゅうろう)は、自由民権運動、ジャーナリスト、著述家、出版事業家。洗礼名 アウグスチノ(奥斯定)。
神山健吉, 「自由民権運動家としての三上七十郎について」, 志木市郷土史研究会・編, 『郷土志木 第8号(1979)』, 志木市郷土史研究会, 1979年, 2-9頁〕
〔新カトリック大事典編纂委員会 編, 『新カトリック大事典 Ⅲ』, 研究社, 2002年, 869頁〕
〔日本キリスト教歴史大事典編集委員会, 『日本キリスト教歴史大事典』, 教文館, 1988年, 1350頁〕
== 経歴 ==
安政4年5月6日(1857年5月28日)、埼玉県引又河岸で廻漕問屋を営む三上家(父・七次郎、母・たつ)の次男として生れる。

祖父は、廻漕問屋を営んでいた七郎右衛門。祖先には、引又初代名主の又兵衛がいる。
〔 〕
慶応2年(1866年)、祖父の七郎右衛門が武州世直し一揆勢に同情的な行動をした。
(このとき9歳の幼児体験が七十郎のその後に影響したと考えられる。)〔神山健吉・井上国夫・高橋長次, 『しきふるさと史話』, 志木市教育委員会, 平成6年, 120頁〕
15歳(1872年)ごろから木村二梅大嶋文について漢学を、皆川四郎講法学舎などからは法律学を学ぶ。
明治11年(1878年)4月26日、母たつの実家(同姓の三上家)の養子となる。
明治11年(1878年)冬、学問修行のために大阪、奈良(郡山)を遊歴し、各地の自由民権活動家と交流する。
明治12年(1879年)12月、帰郷。
明治13年(1880年)3月、名古屋本町の丸屋治兵衛方に止宿し、愛知県各地を、その後は静岡県各地を遊説する。
明治15年(1882年)3月、岐阜県山県郡にて政談演説会の演壇に立つ。
明治16年(1883年)3月21日、「埼玉新聞」を復刊。
 (社長は兄の八十八(やそはち)、七十郎は編集兼印刷人)。
明治16年(1883年)5月16日、「埼玉新聞」を終刊。
〔神山健吉, 「自由民権運動家としての三上七十郎について」, 志木市郷土史研究会・編, 『郷土志木 第8号(1979)』, 志木市郷土史研究会, 1979年, 2-6頁〕
明治20年(1887年)11月、三島義忠田村匡交らとともに、東京本郷区に「公教書籍出版局」を設立する。
〔新カトリック大事典編纂委員会 編, 『新カトリック大事典 Ⅲ』, 研究社, 2002年, 869頁〕
〔日本キリスト教歴史大事典編集委員会, 『日本キリスト教歴史大事典』, 教文館, 1988年, 501頁〕
〔日本キリスト教歴史大事典編集委員会, 『日本キリスト教歴史大事典』, 教文館, 1988年, 854頁〕
明治21年(1888年)3月、『哲学入門』を出版。
 (田村匡交 著,三上七十郎 校,公教書籍出版局)
/ → 国立国会図書館蔵書
/ → 国立国会図書館デジタルコレクション
明治21年(1888年)3月、『彝倫哲学. 第1巻』を出版。 ※ 彝倫(いりん):人が常に守るべき道
 (撤頓 (サルヴヮトール・トンジヲルジ) 著,田村匡交 訳,三上七十郎 校閲,公教書籍出版局)
/ → 国立国会図書館蔵書
/ → 国立国会図書館デジタルコレクション
明治24年(1891年)3月27日、浅草七軒町に転住。
明治25年(1892年)4月、特許・意匠・商標に関する代理業(弁理士)をはじめる。
 (明治32年6月までの約7年間に391件の登録業務を行っている。)
〔神山健吉, 「自由民権運動家としての三上七十郎について」, 志木市郷土史研究会・編, 『郷土志木 第8号(1979)』, 志木市郷土史研究会, 1979年, 7頁〕
明治30年(1897年)ごろ、京橋木挽町(こびきちょう)へ転住。
明治39年(1906年)11月、日本橋蛎殻町(にほんばしかきがらちょう)へ転住。
〔神山健吉, 「自由民権運動家としての三上七十郎について」, 志木市郷土史研究会・編, 『郷土志木 第8号(1979)』, 志木市郷土史研究会, 1979年, 6頁〕
大正7年(1918年)12月、「志木町附近の事ども」を寄稿し掲載される。(武蔵野会の機関誌『武蔵野』1巻3号)
大正8年(1919年)1月、武蔵野会の評議員に選任される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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