翻訳と辞書
Words near each other
・ 三十九カ条信仰告白
・ 三十九ヵ条
・ 三十九信仰箇条
・ 三十九夜
・ 三十九枚の年賀状
・ 三十九箇条
・ 三十九階段
・ 三十二分音符
・ 三十二文ロケット砲
・ 三十二文人間ロケット砲
三十二番職人歌合
・ 三十二相
・ 三十二相八十種好
・ 三十二相経
・ 三十二身分
・ 三十二進法
・ 三十五日
・ 三十人僭主
・ 三十人撰
・ 三十人政権


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

三十二番職人歌合 : ウィキペディア日本語版
三十二番職人歌合[さんじゅうにばんしょくにんうたあわせ]

三十二番職人歌合』(さんじゅうにばんしょくにんうたあわせ)は、日本の中世(12世紀 - 16世紀)期に編纂された4種5作の職人歌合の一つである〔、2012年8月24日閲覧。〕。「三十六歌仙」をテーマに13世紀につくられた歌合三十六歌仙絵巻』の描法・構図を踏襲して、15世紀末(1494年)、当時台頭し始めた「職人」をテーマに、32の職種をピックアップして構成された〔〔、2012年8月24日閲覧。〕。形態は絵巻物〔。
== 略歴・概要 ==
1214年(建保2年)につくられた『東北院職人歌合』(曼殊院旧蔵本10種、群書類従本24種)、1261年(文応2年、弘長元年)につくられた『鶴岡放生会職人歌合』(24職種)に次ぐ3つめの職人歌合である〔〔。1494年(明応3年2月)、後土御門天皇(1442年 - 1500年)の生母で後花園天皇の准后、嘉楽門院信子(大炊御門信子、1411年 - 1488年)の七回忌を契機に作成されたとされる〔。「いやしき身なる者」が歌を番えるという形式をもつ〔小山田ほか、p.142.〕。「いやしき身なる者」とは、絵解や猿牽(猿飼)、鉦叩胸叩といった門付大道芸を行う芸能者、桂の女(桂女)や樒売菜売といった行商人がそれであり、これらの職能は、経済流通・交通の変化・発展や、芸能の発展、民間仏教の布教といった時代背景をもって出現したものである〔。
歌数64首、職種32種、「花」「述懐」を題とした狂歌的な和歌による各16番合計32番の歌合として構成されている〔。略画の描写も動的であり、3世紀近く先行する2つの職人歌合に比較すると、独自な発展がみられる〔。歌合には「判者」が欠かせないが、これを本作では「勧進聖」としている〔。
1793年(寛政5年) - 1819年(文政2年)に編纂された『群書類従』に取り上げられた(1207番)。1778年(安永7年)の模本等が現存する。国立国会図書館所蔵の『群書類従 502』では、テキストのみで略画が省略されている〔群書類従 国立国会図書館、2012年8月24日閲覧。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「三十二番職人歌合」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.