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三宅島 : ウィキペディア日本語版
三宅島[みやけじま]

三宅島(みやけじま)は、伊豆諸島雄山(おやま)を中心としてしばしば激しく噴火をすることで知られ、火山噴火予知連絡会によって火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山に選定されている。また、日本気象庁によって火山活動度ランクAの活火山、常時観測対象火山に指定されている。島の全域が富士箱根伊豆国立公園となっており、行政区画は島全体が東京都三宅村に属する。

== 地理・地質 ==

東京の南海上175km、伊豆大島の南57kmに位置する。直径8kmのほぼ円形をした島。伊豆-小笠原海嶺の上にあり、第四紀更新世の後期(約1万 - 15万年前)になってこの付近の海底で噴火が始まり、島が形成されたと考えられている。
島は雄山を最高峰とする水深300 - 400mの海底からそびえるひとつの火山体で、玄武岩質の成層火山である。頂上部に直径約3.5kmの桑木平カルデラと、その内側に2,400年前に形成した直径約1.6km八丁平カルデラがあり、雄山はその中央火口丘であったが、2000年の噴火によって新たに直径約1.6kmのカルデラが形成され八丁平カルデラは消滅している。玄武岩質マグマ起源の溶岩は粘性が低いため溶岩流となり、過去何度か流下している。1983年には溶岩流が阿古地区の集落の約7割を焼失させた。このほか、山腹には割れ目噴火も発生しており、線上に並ぶスコリア丘や、海岸付近ではマグマが海水と接して発生するマグマ水蒸気爆発による爆裂火口地形(マール)がいくつも見られる。大路(たいろ)池がある古澪(ふるみお)、新澪(しんみお)池跡、三宅高校のある八重間などもマールの例である。新しい溶岩が海岸に達しなかった場所は切り立った海食崖が続いている。
1983年の測量では最高点の標高は814mだったが、2000年に始まった噴火によって、火口が500m以上陥没し、現在の最高点の標高は775.1mとなっている〔出典 : 〕。2007年には日本の地質百選に選定された。

File:Izu islands.png|伊豆諸島
File:MiyakeFromKozuTyoJpDec04-01.jpg|神津島から見た三宅島
File:Landsat Miyakejima Island.jpg|。山頂部からの噴煙が確認できる
File:Miyakejima (Feb 2000) Relief Map, SRTM-1 (+Cldera Rim by 2000 Eruption).jpg|2000年の噴火前の三宅島地形図。点線はその噴火後のカルデラ縁を表している



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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