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三式十三粍固定機銃 : ウィキペディア日本語版
三式十三粍固定機銃[さんしきじゅうさんみりこていきじゅう]

三式十三粍固定機銃(さんしきじゅうさんみりこていきじゅう)は、大日本帝国海軍第二次世界大戦中に開発した航空機関砲である。
== 概要 ==

本銃はアメリカ合衆国製の12.7mmブローニングM2重機関銃をコピーして製作された。試作銃の完成は1942年昭和17年)12月、制式採用は1943年(昭和18年)9月である。
弾薬は海軍が艦載用機銃として使用していた九三式一三粍機銃(保式一三粍機銃)と同じ13.2mm×99mm弾 (ホッチキス規格) を使用、この弾薬筒を保弾子により連結して弾帯とした。弾頭重量は原型の12.7x99mm弾と同じく52gである。弾薬筒の全長は136.6mm、全備重量は118gであった。薬莢形状は無起縁式である。陸軍も12.7mmブローニングM2重機関銃をコピーしたホ103を採用していたが、その12.7x81mmSR弾 (ブレダ・ヴィッカース規格) は本銃と弾薬の互換性がない。アメリカ軍海軍で機銃と弾薬を共用したのと比較するならば、日本では陸軍と海軍が同クラスの機関銃を個別に開発・生産し、弾薬も共用できなかった。これは補給と弾薬の量産という点で大きな欠点ではあったが、海軍内では既に量産されている九三式一三粍機銃の弾薬を利用できるという面もあった。弾薬には普通弾、曳跟弾焼夷弾二型、徹甲弾を使用した。
射撃の1サイクルをなす作動機構はブローニングM2重機関銃と同様で、発砲すると砲身と砲尾が後退する。砲尾機関部は空薬莢を薬室から抜き出して排出、新しい弾薬を保弾子から抜き出す。後退が終了すると、砲身および砲尾が複座バネによって前進を開始する。砲尾機関部は抜き出した弾薬を薬室へ装填、閉鎖する。この作動方法は海軍において銃身退却式と呼称された。
本銃の弾道特性は優良であった。砲口初速は790m/s、発射速度は800発毎分を発揮した。ただしプロペラ同調装置を介した場合は600発から700発毎分となった。高度5,000m、飛行速度555.6km/hで撃ち出された弾頭は以下の秒時で飛翔し、弾道が引力に引かれて下がっていった。

この弾道の低下率は7.7×56mm弾九七式固定機銃よりも少ない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「三式十三粍固定機銃」の詳細全文を読む



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