|
三恵の大ケヤキ(みつえのおおケヤキ)は、山梨県南アルプス市にある推定樹齢1000年超のケヤキの巨木である。国の天然記念物に指定されている。 == 概要 == 甲府盆地の西部、釜無川右岸の河岸段丘上、御勅使川扇状地東南端の標高約275メートルに位置しており、現在では周囲を住宅地と果樹園に囲まれている。三恵とは、この付近のかつての村名(三恵村)である〔加藤陸奥雄他編 『日本の天然記念物』、講談社 p.452、p.454 ISBN 4-06-180589-4〕。 古くから名木として知られており、江戸時代後期に編纂された地誌である『甲斐国志』にも記載されている〔社団法人山梨林業研究会編 『山梨の巨樹・名木100選』 山梨日日新聞社 pp.28-29 ISBN 4-89710-851-9〕。1926年(大正15年)には、「五つの枝を出し・・・畑の中に独立した樹であるが、遠くから眺めると林のように繁茂し・・・」と、当時の山梨県教育委員会史蹟名勝天然記念物調査報告書第2輯に記載されているように、離れた場所から小山の如く見える威容を誇っていた〔。1928年(昭和3年)11月30日に「三恵の大欅」の名称で国の天然記念物に指定。1957年(昭和32年)7月31日に指定名称が変更され、「欅」の表記がカタカナの「ケヤキ」となった〔文化庁国指定文化財等データベース 三恵の大ケヤキ 〕。 威容を誇った三恵の大ケヤキも、老木によく見られるように空洞が幹に生じ、1959年(昭和34年)8月の台風や、落雷による火災などの被害を受けたことにより〔、現在では主幹の中央部が裂けて2本に分かれたように見えるが、根元を良く見れば1本の巨大な樹木であることが分かる。 1974年(昭和49年)に測定されたデータ〔秋山樹好 『山梨県巨樹名木誌』 1974年〕によれば、根回り16m、目通り幹囲14.65m、樹高21m、枝張り東方11m、西方5m、南方10.5m、北方16mと、大きく枝が四方に広がる巨樹である〔。1996年(平成8年)には地元の有志により「三恵の大ケヤキ保存会」が発足し〔、土壌改良、腐朽防止、支柱の設置などの取り組みが行われ、2011年7月現在では樹勢は旺盛である。 ; 所在地 : 山梨県南アルプス市寺部(旧中巨摩郡若草町) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三恵の大ケヤキ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|