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三方両錐形[さんぽうりょうすいがたぶんしこうぞう]
化学において三方両錐形分子構造(さんぽうりょうすいがたぶんしこうぞう、trigonal bipyramidal molecular geometry)は、一個の原子とそれを中心とした三方両錐形の頂点の5個の原子とで構成される分子構造である。tbp構造 と略称される。この分子構造は、結合角が一様でない構造の一例である。完全な三方両錐形は点群 ''D''3''h'' に属し、その結合角は90°と120°の2通りがある。 == 挙動 == 三方両錐形構造を位置異性体同士はベリー機構(シュードローテーション)として知られる過程を通して相互変換することが可能である。 この過程は概念的には配座の違いに基づくジアステレオマー同士の相互変換過程に似ているが、特定の軸が一回転するわけではない。シュードローテーションの過程では、2つのエカトリアル配位子がアキシアル位へシフトする動きに合わせ、アキシアル配位子は同時にエカトリアル位へシフトする。シュードローテーションは特にPF5のような単純な分子で顕著である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三方両錐形」の詳細全文を読む
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