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三春駒 : ウィキペディア日本語版
三春駒[みはるごま]
三春駒(みはるごま・みはるこま)は、福島県郡山市伝統工芸品郷土玩具
== 概要 ==
平安時代の武官・坂上田村麻呂が、793年蝦夷征討の際に苦戦していたところ、どこからともなく現れた木馬に助けられたという伝説から生まれた子供玩具「子育木馬」が発祥とされる。黒色の物と白色の物がある。
もともと三春駒の本当の名前は「高柴木馬(たかしばきんま)」といい、三春張子のことを「高柴張子」と呼んでいた。江戸時代に書かれた由来所には一切「三春駒」という名は使われていない。
また、江戸時代三春藩領は貧しい藩だったが、唯一 野生の馬がたくさんいたため、その野生の馬を良い馬に改良して藩の産業にしていた。その本物の馬につけていた名前が「三春駒」だった。
しかし、時代とともに野生の馬がいなくなり、高柴村でつくられていた「高柴木馬・高柴子育木馬」がいつの間にか「三春駒」と呼ばれるようになってしまい全国に広まった。三春藩のなごりで三春駒・三春張子人形と呼ばれるようになったのは昭和初期になってから。
この民芸品の発祥地は、郡山市西田町(旧三春藩高柴村)にある高柴デコ屋敷である。この発祥地のデコ屋敷で第二次世界大戦以降、ただ一軒木彫りから作り続けているのは「彦治民芸(ひこじみんげい)」のみとなっているため、本物の三春駒はここでしか購入できない。
日本で最初の年賀切手に採用された民芸品(昭和29年・郷土民芸シリーズ)で、逓信総合博物館に寄贈されている。日本三大駒青森県の八幡馬、宮城県の木下駒、福島県の三春駒)のひとつとしても知られる。
切手に採用された三春駒を製作したのが高柴デコ屋敷「彦治民芸」の9代目当主・橋本彦治(はしもとけんじ)。また、三春駒の白駒は昔からあったわけではなく、この橋本が初めて制作し、地域に広まっていったのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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