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三村氏 : ウィキペディア日本語版
三村氏[みむらし]

三村氏(みむらし)は日本氏族本姓源氏家系清和源氏の一家系である河内源氏の傍流・甲斐源氏小笠原氏庶流にあたる〔太田亮著、上田萬年三上参次監修『姓氏家系大辞典 第3巻』(角川書店1934年)3907頁、5908頁参照。〕。
#備中を支配した戦国大名。俗に備中三村氏ともいう。家紋は剣片喰・丸に三柏など。
#信濃国の三村氏。上記との区別で信濃三村氏ともいう。信濃守護 小笠原氏〔太田亮前掲書(角川書店、1934年)5909頁参照。〕。
#常陸国の三村氏〔太田亮著、上田萬年、三上参次監修『姓氏家系大辞典 第3巻』(角川書店、1934年)5907頁、5908頁参照。〕。


== 備中三村氏 ==

=== 発祥期~備中西遷 ===
もともとは常陸国筑波郡三村郷の開発領主もしくはその縁者と思われ、鎌倉幕府の一御家人に過ぎなかった〔。
吾妻鏡』では、「親」を通し字とする数名の三村氏が既に確認できる。
伝承によれば、小笠原長経三男の長時(「長持」とする小笠原系図も一部にあるが、写本時の誤記であろう)が筑波郡三村郷に移り、その子・親時の頃より三村氏を称したという(とはいえ、三村氏を称した時期については諸説ある)。
三村郷には長時の叔父にあたる小田五郎清家がいたとされ、その関係で長時は三村郷に縁が出来たのではないかとも言われる。
三村郷を苗字発祥の地とする長時の子孫は、承久の乱後に信濃国筑摩郡洗馬郷(せばごう、せまごう)の地頭(いわゆる新補地頭)になったとされる(信濃三村氏)。この係累は後庁氏など分流を派生しつつ、以後小笠原氏家臣・武田氏家臣として、信濃を中心に一定の活躍をみた。
その信濃三村氏の一流が鎌倉時代後期までに備中星田郷地頭(新補地頭)となって当地に移住したことにより、備中三村氏の歴史が始まる。
いわゆる西遷御家人である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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