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三枚洲(さんまいす)とは、東京都江戸川区の葛西海浜公園の沖合いに広がる自然干潟・浅場である。葛西海浜公園に造成された人工干潟を含めて呼ぶ場合もある。 == 概要 == 葛西海浜公園の前面には荒川と旧江戸川に囲まれた範囲に、人工干潟に続いて自然の干潟・浅場がある。干潟面積は人工干潟を含めて64ヘクタール。三番瀬(130ヘクタール)の約半分である。張り出し長さは人工干潟を含めて1575メートルで、東京湾最大を誇る。三番瀬(1150メートル)や盤州干潟(1430メートル)より長い〔『干潟ネットワークの再生に向けて』のP30〕。 人工干潟は前浜干潟で、東西の2つに分かれ、「東なぎさ」「西なぎさ」と呼ばれている。東なぎさは全体で面積38ヘクタール、延長830メートル、浚渫土で出来ている。西なぎさは面積30ヘクタール、延長770メートル、山砂で出来ている。西なぎさは一般公開されているが、東なぎさは立ち入り禁止のバードサンクチュアリである。 波打ち際には名前の通り、人工なぎさが造られている。東なぎさの砂浜は15ヘクタール、西なぎさの砂浜は10ヘクタール。人工なぎさは、魚介類や野鳥が生息しやすいようにする他に、砂浜に砕ける波の作用を利用して、東京湾の海水を浄化する機能も持っている。なぎさの間に水路を設けることで、潮通りを良くしている。 自然干潟は、勾配が緩く遠浅である。水深は大部分が朔潮平均干潮面から0メートル以浅で、深いところでも5メートル以下の浅場である〔『干潟ネットワークの再生に向けて』のP4〕。底質は砂質。アサリやゴカイ類の他、マハゼやカレイ類の産卵場所・生息地で、鳥類の餌場や休憩場所にもなっている。海上からしか近づく事は出来ない。 東京湾の干潟の大部分が消失した現在、貴重な存在であり、日本の重要湿地500に指定されている。 葛西海浜公園にはこの他に、三日月干潟がある。これは旧蜆島(下蜆島町)の一部である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三枚洲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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