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豊後絞り[ぶんごしぼり] 豊後絞り(ぶんごしぼり)は、豊後国(現在の大分県)で始められた絞り染め及びそこから発祥したとされる技法の名称。三浦絞りとも呼ばれる。大分県においては明治以降廃れていたが近年復興された。 == 沿革 == 豊後国高田荘(現在の大分市東部)では、鎌倉時代に相模国から地頭として下向した三浦氏の一族によって、室町時代後期に木綿の栽培が始められたとされる。その木綿で作った布は「三浦木綿」と呼ばれて名産となった。江戸時代初期には、この三浦木綿を絞り染めの技法を用いて藍染めしたものが「豊後絞り」または「三浦絞り」と呼ばれ、特産品として全国に広まった。1638年に成立し1645年に刊行された俳諧書『毛吹草』には諸国の物産が収録されているが、この書において、豊後国の産物として絞り木綿が初出している。また、1803年に完成した『豊後国志』では、高田郷門田村で絞り木綿が生産されることが記されている。歌川豊国の浮世絵には「ぶんご絞り染め」と書かれたものがあり、井原西鶴の文の中にも「豊後絞りの脇あけ…」といった表現が存在する。 豊後絞りは明治の半ばに姿を消し、昭和の頃には豊後絞りの名もほとんど忘れられていたが、平成に入ってから大分において染織研究家安藤宏子の指導の下地元の主婦らにより豊後絞りの復興が進められ、2008年には大分合同新聞社によりおおいた遺産の一つとして認定された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「豊後絞り」の詳細全文を読む
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