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三環式化合物 : ウィキペディア日本語版
三環式化合物[さんたまきしきかごうぶつ]

三環式化合物(Tricyclic compound)は、3つの接続した環を含む環式化合物である。ただし薬理学においては、伝統的に複素環式化合物の薬剤を表すのに用いられる。これらには、抗うつ薬抗精神病薬抗てんかん薬抗ヒスタミン薬抗アレルギー薬乗り物酔い薬、かゆみ止め薬睡眠薬鎮静薬)等が含まれる。
==歴史==

*1847年にハルミンは、伝統的儀式や医薬品に用いられてきた植物であるの種子から初めて単離された。
*1940年代に、プロメタジン等の三環構造を持つ第一世代の抗ヒスタミン薬が発見された。
*1950年代初めに、鎮静薬として用いられていたプロメタジン誘導体のクロルプロマジンに神経安定作用が発見され、初めての定型抗精神病薬となった。
*1950年代初めにイミプラミンが開発され、最初の三環系抗うつ薬となった。
*1953年にカルバマゼピンが発見され、1965年から抗てんかん薬として用いられるようになった。
*1970年代にミアンセリンマプロチリンが最初の四環系抗うつ薬として開発された。
*1990年代にクロザピンが最初の非定型抗精神病薬として導入された。
*1990年代にロラタジンが、鎮静作用を持たない第二世代の抗ヒスタミン薬として導入された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「三環式化合物」の詳細全文を読む



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