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ニトログリセリン
ニトログリセリン()とは、示性式 C3H5(ONO2)3 と表される有機化合物。爆薬の一種であり、狭心症治療薬としても用いられる。 == 概要 == グリセリン分子の3つのヒドロキシル基を、硝酸と反応させてエステル化させたものだが、これ自身は狭義のニトロ化合物ではなく、硝酸エステルである。また、ペンスリットやニトロセルロースなどの中でも「ニトロ」と言われたら一般的にはニトログリセリン、またはこれを含有する狭心症剤を指す。甘苦味がする無色油状液体。水にはほとんど解けず、有機溶剤に溶ける。 ニトロセルロース(強綿薬)と混ぜる事でゲル化(膠状)しダブルベース火薬になる。綿などに染みこませて着火すると、爆発せずに激しく燃焼するが、高温の物体上に滴下したり金槌で叩くなど強い衝撃を加えると爆発する。 わずかな振動で爆発することもあるため、取り扱いがきわめて難しいが、一般的に原液のまま取り扱われるようなことはなく、正しく取り扱っていれば爆発するようなことは起きない。昔は取り扱い方法が確立していなかったため、さまざまな爆発事故が発生していた。実際の爆発事故は製造上の欠陥か取り扱い上の問題がほとんどである。日本においてこのまま工場から出荷されることはない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニトログリセリン」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nitroglycerin 」があります。
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