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三農問題[さんのう]
三農(さんのう)とは農村、農業、農民を指し、三農問題(さんのうもんだい)とは、中華人民共和国における農村、農業、農民の問題を特に示し、経済格差や流動人口等を包括した中国の社会問題となっている。 三農の概念は経済学者の温鉄軍博士が、1996年に提出した論文〔中国農村網:三農問題:非不能也,而不為也 ——温鉄軍博士、記者の質問に答える(中国語) 〕が初出であり、その後、だんだんとメディアや官庁で広く使われるようになった。2000年、湖北省監利県棋盤郷党委員会書記である李昌平が朱鎔基総理に「農民は本当に苦しんでおり、農村は本当に困窮しており、農業は本当に危険である(農民真苦、農村真窮、農業真危険)。」といった内容の手紙を提出した〔中国青年報:農業部長、農民真苦 農村真窮 農業真危険を説明する 〕。その後、「三農」問題は広く使われるようになり、2001年には「三農」問題の文言は公文書に盛り込まれることで、大陸の理論界や政策を決定する階層の人間が用いる術語となり、2003年には中国共産党中央委員会において正式に「三農」問題を工作報告に書き入れられた〔人民網:特別策画:中央一号文件再次求解“三農”問題 〕。
==内容==
*農民問題:三農問題の中核となる問題、農民の収入が低く、増収は困難であり、都市-農村間の貧富の差は拡大し、農民は社会保障の権利を実質得ていないことを示している。 *農村問題:農村の状態が立ち遅れ、経済が発展しないことに集中して示している。比喩として、中国の都市はヨーロッパのようだが、農村はアフリカのようである。 *農業問題:農民が農業で金を稼げず、産業化のレベルが低いことを示している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三農問題」の詳細全文を読む
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