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上位国家主義 : ウィキペディア日本語版
スープラナショナリズム
スープラナショナリズム()とは、国際法政治学、とくに国際関係論において、国家より上位にある次元の主体に権限を譲渡するという概念。日本語では超国家主義という表現があてられることが多い。上位となる組織は、たとえその参加国すべてが同意していなくとも拘束力を持つ決議を行うことができる。超国家主義の反対の概念は政府間主義であり、政府間主義においては内容的にも空間的にも深化・制度化せず、各国政府の国際協力のみが扱われる。
== 特徴 ==
超国家的な決定形成過程の概念は18世紀から19世紀にはすでに哲学者、法学者、政治家の間には存在していたものである。それでもやはりロベール・シューマンジャン・モネポール=アンリ・スパークは超国家的統合論の父という見方がなされる。
;国家の主体性についての法原理
:超国家という概念は欧州共同体に関連して注目が集まったものである。超国家的な組織は国家の主体性という法原理において、世界貿易機関国際連合で見られるような、伝統的な国際法学における「国際的」結合とは異なるものである。しかしながら一方で超国家機関は国家とも根本的に異なる。超国家機関は独自の主権(権限決定権)に基づいておらず、その代わりに超国家機関の権限は加盟国から譲渡された主権、いわば派生的主権に基づくのである。
;超国家的法令の優位性
:超国家機関において特徴的であるのは、とりわけ加盟国において自然人および法人に対する直接効果を発する法令を公布する能力を持つことにある。このため多数説によると超国家機関の法令は国内法に優先して適用されることになる。国際法と違って超国家機関の法令は、国内法の規定に違反していようとも加盟国内において承認・受容される(たとえば欧州司法裁判所での提訴など)。超国家的法令の直接効果により自然人・法人も損害賠償を請求することができる。関係法令が訴訟提起時において必要な修正がなされていない場合には、加盟国内の裁判所における既存の国家賠償請求訴訟の枠組みで賠償を求めることができる。
しかしながら欧州連合には欧州理事会共通外交・安全保障政策警察・刑事司法協力のような政府間主義的な機関・枠組みがあり、それらにおいては国家間の協力を基本としている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スープラナショナリズム」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Supranational union 」があります。



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