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上桧木内の紙風船上げ[かみひのきないのかみふうせんあげ]
上桧木内の紙風船上げ(かみひのきないのかみふうせんあげ)は、毎年2月10日に秋田県仙北市西木町上桧木内で行われる100年以上の歴史を持つ伝統行事である。 灯火を灯した武者絵や美人画が描かれた巨大な紙風船が真冬の夜空に舞い上がる幻想的な光景が見られ、祭り当日は大勢の見学者、観光客で賑わう。 「上桧木内の紙風船上げ」として、仙北市の無形民俗文化財に指定されている〔仙北市 - 観光情報 - 上桧木内の紙風船上げ 〕。 ==概要== 加熱することによって得られる外気温との比重の違いによる浮力を応用した、伝統行事としては科学的なこの行事の発祥由来を書き記したものは残っていないが、地域に伝わる伝承として江戸時代中期の安永2年(1773年)に、近隣の銅山開発の技術指導のため出羽秋田藩の佐竹義敦に招かれ、同地を訪れた平賀源内により、熱気球の原理を応用した遊びを住民に教えたことが発祥の起源と言われている〔美の国あきたネット – 上桧木内の紙風船上げ 〕。これは熱紙風船とも呼ばれており、同様の原理を使った行事は、中国や台湾では天灯、タイ王国ではコムローイと呼ばれ、主にアジア各国の祝祭行事で飛ばされることが多い。 従来、上桧木内では習字用の半紙程度の小さな和紙を使用して紙風船を作り、五穀豊穣、家内安全を願う虫焼き(どんと焼き)と同時に打ち上げられる、規模の小さな小正月行事のひとつであった。太平洋戦争をはさみ一時中断したが、1974年(昭和49年)上桧木内地区の有志による熱心な取り組みにより復活し、現在では冬の秋田を代表する風物詩となっている〔秋田ふるさと村 – 上桧木内の紙風船上げ 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「上桧木内の紙風船上げ」の詳細全文を読む
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