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上腸間膜動脈 : ウィキペディア日本語版
上腸間膜動脈[うわはらわたかんまくどうみゃく, じょうちょうかんまくどうみゃく]

上腸間膜動脈(英:superior mesenteric artery; SMA)は腹部にある動脈の1つであり、通常、腹腔動脈の下方で腹大動脈の前面から生じる。上腸間膜動脈は十二指腸の下部から横行結腸の3分の2までの腸と膵臓を栄養している。
== 位置と走行 ==
成人の場合、上腸間膜動脈はL1の位置で生じ、通常、その1cm上に腹腔動脈の起始がある。上腸間膜動脈はその起始から前下方へ伸び膵頚(膵頭の一部)の下をくぐった後、前方に出て十二指腸水平部(または下部・第3部とも呼ばれる)の前を越えて下行し、腸間膜に入る。起始から腸間膜に至るまで、上腸間膜動脈と大動脈の間には以下のような構造物がある。
* 左腎静脈: 左の腎臓下大静脈を結ぶ静脈。これが圧迫されるとナットクラッカー症候群を引き起こす
* 十二指腸の水平部: 十二指腸の一番低いところにある部位。これが圧迫されると上腸間膜動脈症候群を引き起こす。
* 膵臓の鈎状突起: 上腸間膜動脈が膵臓によって引っ掛けられたようになっているところである。上腸間膜動脈の右に並行して同名の静脈上腸間膜静脈)がある。膵頚を越えると上腸間膜動脈はを出す。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「上腸間膜動脈」の詳細全文を読む



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