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東京都恩賜上野動物園(とうきょうとおんしうえのどうぶつえん)は、東京都台東区上野公園の上野恩賜公園内にある東京都立の動物園である。通称上野動物園。 == 概要 == 開園は、1882年3月20日で、日本で最も古い。開園時には農商務省、その後宮内省、東京市〔週刊ポスト2012年5月25日号 21-25頁〕、東京都建設局が所管、現在は指定管理者制度により公益財団法人東京動物園協会が管理する。 上野恩賜公園内にあり、上野駅(公園口)から徒歩5分の場所にゲートがある。敷地は西園と東園に分かれており、両園を結ぶ都営モノレール(上野懸垂線)は日本初のモノレールである。 スマトラトラ、ニシローランドゴリラ等の希少動物をはじめ、500種あまりの動物を飼育している。この飼育動物の種類は、日本で東山動植物園(550種)に次いで多い。 日本一の入園者数を記録する動物園である。旭川市旭山動物園が月間入園者数で上回る月もあるものの、年間入園者でみると当園が日本1位である。ただし、2006年度では上野動物園が350万人であったのに対し、旭山動物園は304万人(前年比98万人増)、また、2008年度は後述のパンダの死亡の影響等もあり、約290万人にまで急減。旭山動物園が約277万人となり、差が急激に縮まっている。 1990年代以降は、多摩動物公園で行われたような、飼育環境をできるだけ自然な状態に近づける取り組みが行われている。スマトラトラのコーナーでは密林の雰囲気が演出されている。また、同コーナーにはトラが泳げる水槽がある。 多摩動物公園、井の頭自然文化園等の都立動物園とともに「ズーストック計画」(動物保管計画)を実施。この計画により、恩賜上野動物園で飼育していたライオンは1991年に多摩動物公園に移され、ライオンがしばらく不在となった。しかし来場者の要望に応え、2002年3月27日からは横浜市のよこはま動物園ズーラシアから貸与を受けて、インドライオン(メス)を公開している。 1950年代に、コウテイペンギンなどの飼育が行われた。以来1970年代頃まで、南極産ペンギンを飼育する数少ない動物園の1つであった。 1936年、園内からクロヒョウが逃げ出し、警視庁の特別警備隊が出動する騒ぎとなった(上野動物園黒ヒョウ脱走事件)。この事件は阿部定事件、二・二六事件とあわせて「昭和11年の三大事件」〔<文化環境研究所 News> 第41号 (2011年9月17日時点のアーカイブ)〕と呼ばれている。このヒョウは排水溝に隠れていたところを捕獲されたが、後の戦時中における園飼育動物の殺害決定にはこの事件が影響したといわれている〔上野動物園(1982年)、本編。〕。 ジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバと世界三大珍獣が飼育されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「恩賜上野動物園」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ueno Zoo 」があります。 スポンサード リンク
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