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下末吉海進 : ウィキペディア日本語版
下末吉海進[しもすえよしかいしん]
下末吉海進(しもすえよしかいしん)は、約12万5000年前の間氷期に、日本各地の平野部に海が進入した大規模な海進である。12万5000年前の地球の温暖化によって起きた大規模な海進のこと。その規模の大きさから縄文海進が起きた6000年前よりも下末吉海進が起きた時期(下末吉期)は温暖な気候であったとされている。横浜市鶴見区の下末吉地域にちなみ命名された。
下末吉海進も縄文海進と同様に日本各地で確認されているが、神奈川県では東京湾側、相模湾側から海が入り込み、綾瀬市海老名市厚木市付近まで海が入り込んでいたと考えられている。下末吉海進のときにたまった地層は、下末吉層または下末吉層相当層といわれ、神奈川県東部によく保存されている。下末吉層は神奈川県以外でも確認ができる。
== 海水面の上昇 ==
約13万年前にリス氷期が終わり、間氷期に入ると気候が温暖化した。この当時の関東以北の地層からは暖かい海域で生息する貝類の化石が発見されており、気候が温暖化したことがわかる〔斉藤、横山、堤、谷村(2006)p.39 〕。気候が温暖化するにつれて大規模に氷河が溶け出し、海水面の上昇が発生した。その結果、日本の各地の平野部が水没する現象が起こった。例えば関東平野では現在の平野部分のほとんどが水没したものと考えられている.当時、海水面がどのくらい上昇したのかははっきりしない面もあるが、現在の海水面から5~10メートル程度高かったのではと推定されている〔貝塚、成瀬、太田(1985)pp.152-158〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「下末吉海進」の詳細全文を読む



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