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下甑島(しもこしきじま)は、東シナ海の甑島列島南部にある離島。鹿児島県薩摩川内市に属する。「甑島」の名は中甑島北部にある「甑」(蒸籠)の形をした巨石を甑大明神として崇拝したことに由来し、かつては子敷島、古志岐島とも書いた〔日外アソシエーツ (1991)、221頁〕〔菅田正昭編(1995)、172頁〕。 == 地理 == 甑島列島は鹿児島県いちき串木野市の沖合約45kmにある離島であり、その南部にあるのが下甑島である。面積は66.12km2であり、2010年(平成22年)の国勢調査による人口は2,780人である。面積は奄美大島、屋久島、種子島、徳之島、沖永良部島、長島、加計呂麻島に次いで鹿児島県の離島中第8位であり、山手線の内側とほぼ等しい。最高標高地点は604mの尾岳〔日外アソシエーツ (1991)、268頁〕であり、尾岳の尾根には航空自衛隊の下甑島分屯基地がある。第9警戒隊の警戒管制レーダーが設置されているが、2009年(平成21年)3月に大陸間弾道弾も追尾可能な最新鋭の警戒管制レーダー(J/FPS-5)への更新工事が完了した。 全体的に山肌が海にせまり、沖積平野の発達が極めて少ない〔藤岡 (1964) 10頁〕。地形は上甑島や中甑島に比べて険しく、400-500m台の山地が卓越し、特に西岸には切り立った断崖が点在する。甑島列島の平均気温は18.5度と温暖であり、本土の同緯度地域(阿久根市)よりもやや気温が高い〔藤岡 (1964) 6-7頁〕。夏・秋には台風、冬には季節風の影響を強く受け〔甑島地域離島振興計画 鹿児島県〕、台風の影響は列島の西海岸よりも東海岸のほうが著しい〔。降水量は年2,500mmほどであり、本土(鹿児島市)よりもやや多い〔。 ; 大字〔大字名の読み方のうち地域名と同じ読みのものは省略した(例:下甑町手打<読み:しもこしきちょうてうち>のうち下甑町は地域名と同じであるので読みのうちから<しもこしきちょう>を省略)〕 : * 鹿島地域 - 鹿島町藺牟田(いむた) : * 下甑地域 - 下甑町手打(てうち)、下甑町片野浦(かたのうら)、下甑町瀬々野浦(せせのうら)、下甑町青瀬(あおせ)、下甑町長浜(ながはま) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「下甑島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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