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下緒(さげお)は日本刀の鞘に装着して用いる紐のことである。 『太刀拵』と呼ばれる形式の刀装に付けられるものは「太刀緒(たちお)」もしくは「佩緒(はきお)」〔太刀緒は帯ではなく、鎧の胴に直接結びつけるために用いる。そのため、長さは刀用のものより長いものが普通であり、十尺(約303cm)以上のものが主である(標準で十二尺程)。〕と呼び区別する。短刀用のもので端を何房かに分岐させたものは、特に「蛸足下緒(たこ(の)あしさげお)」と呼ばれた。 *尚、「刀緒」と表記・表現されていることがあるが、「刀緒」と書く場合は「とうちょ」と読み、明治以降の軍刀に用いられる軍装品のことであり、「下緒」を指すものとして「刀緒」と表記・表現することは誤用であるので注意を要する。 : ==概要== 主に絹で織られた平組紐が用いられており、刀装によっては平革紐や袋縫の革紐も用いられた。 本来は鞘を着物の帯に結び付けて鞘が帯から抜け落ちないように、また不意に差している刀を奪われないようにする為のものだが、様々な色で染めたり何色もの糸で紋様を織り込んだりと、色合いや柄の装飾性を追求した装飾美術品ともなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「下緒」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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