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下関戦争 : ウィキペディア日本語版
下関戦争[しものせきせんそう]

下関戦争(しものせきせんそう)は、幕末長州藩と、イギリスフランスオランダアメリカの列強四国との間に起きた、文久3年(1863年)と同4年(1864年)の前後二回にわたる攘夷思想に基づく武力衝突事件。
歴史的には、1864年の戦闘を馬関戦争(ばかんせんそう)と呼び、1863年の戦闘はその「原因となった事件」として扱われることが多い〔旧長州藩領の大部分を継承する山口県の県庁もこれを踏襲している(「やまぐちを知ろう 」・「やまぐち きらめーるマガジン 」)〕。今日では1863年のことを下関事件、1864年のことを四国艦隊下関砲撃事件と呼んで区別している〔ただし「下関事件」の用例については曖昧回避項目の下関事件を参照のこと。〕。また両者を併せた総称として「下関戦争」が使われているが、その影響で「馬関戦争」が総称として使われることもある。ただ、1863年のことを下関事件、1864年のことを下関戦争と呼んで区別している教科書もある〔『日本史B』(実教出版。平成14年1月25日発行。平成9年3月31日 文部科学省検定済。教科書番号:7実教 日B582)p 227に「勅命を受けた幕府は, 1863(文久3)年5月10日を攘夷決行の日とすることを諸藩に命令したが, 実行したのは, 当日下関海峡を通過した外国船を砲撃した長州藩だけであった(下関事件)。」、「1864(元治元)年7月になると, 池田屋騒動をきっかけに大兵を擁して再度上京してきた長州藩が, 薩摩藩および幕府側の会津・桑名の諸藩兵と激戦ののち敗退した(禁門の変, 蛤御門の戦)。ついで8月には, 長州藩の下関砲台が, イギリスを中心とするフランス・アメリカ・オランダの4か国連合艦隊によって攻撃された(下関戦争)。これは前年の砲撃に対する報復であった。」と記載されている。〕。
== 概要 ==
孝明天皇の強い要望により将軍徳川家茂は、文久3年5月10日(1863年6月25日)をもっての攘夷実行を約束した。幕府は攘夷を軍事行動とはみなしていなかったが〔幕府は横浜港の鎖港通告を攘夷実行と位置づけており、5月9日に小笠原長行が文書で外国外交団にその旨を告げている。これは一旦取り消されたが、同年12月には横浜鎖港談判使節団をヨーロッパに派遣した。〕、長州藩は馬関海峡(現 関門海峡)を通過する外国船への砲撃を実施した。戦後、長州藩は幕命に従ったのみと主張したため、アメリカ・イギリス・フランス・オランダに対する損害賠償責任は徳川幕府のみが負うこととなった。
* 前段: 文久3年(1863年)5月、長州藩が馬関海峡を封鎖し、航行中のアメリカ・フランス・オランダ艦船に対して無通告で砲撃を加えた。約半月後の6月、報復としてアメリカ・フランス軍艦が馬関海峡内に停泊中の長州軍艦を砲撃し、長州海軍に壊滅的打撃を与えた。しかし、長州は砲台を修復した上、対岸の小倉藩領の一部をも占領して新たな砲台を築き、海峡封鎖を続行した。
* 後段: 元治1年(1864年)7月、前年からの海峡封鎖で多大な経済的損失を受けていたイギリスは長州に対して懲戒的報復措置をとることを決定。フランス・オランダ・アメリカの三国に参加を呼びかけ、都合艦船17隻で連合艦隊を編成した。同艦隊は、8月5日から8月7日にかけて馬関(現下関市中心部)と彦島の砲台を徹底的に砲撃、各国の陸戦隊がこれらを占拠・破壊した。
馬関海峡の砲台を四国連合艦隊によって無力化されてしまった長州藩は、以後列強に対する武力での攘夷を放棄し、海外から新知識や技術を積極的に導入し、軍備軍制を近代化してゆくことに積極的になる。さらに坂本龍馬中岡慎太郎などの仲介により、慶応2年1月21日(1866年3月7日)に同様な近代化路線を進めていた薩摩藩薩長同盟を締結して、共に倒幕への道を進むことになる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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