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不凍タンパク質 : ウィキペディア日本語版
不凍タンパク質[ふとうたんぱくしつ]
不凍タンパク質(ふとうタンパクしつ、, AFP)は、生体において、主に生体の凍結防止や再結晶防止による生物生命維持に寄与するタンパク質のこと。耐凍タンパク質ともよばれ、近年では氷構造(化)タンパク質 (ice structuring proteins, ISPs) ともよばれることがある。
数グループが存在し、またとの結合体である不凍糖タンパク質などの誘導体が存在する。そのため、これらをまとめて「不凍タンパク質類」(AFPs) と呼称することもある。
== 概要 ==

地球上においては、相当な量の氷に覆われた区域がある。高地の雪氷地帯、氷河、極地の万年雪棚氷流氷など枚挙に暇が無い。これらの地域に生息する生物の個体数、現存量は、ともに多くは無いが、生息する生物は存在する。
これらの地域に生息する生物は、それぞれ、低温や身体の凍結に備えた構造(ロバストネス)を持つことにより生存を可能としている。例えば毛皮などの保温、体内を構成する脂質の不飽和化による凝固点降下、体自体を巨大化させることによる比体表面積の低下などである。
ここで、体内の水の結晶性を制御することで生存に寄与することを目的として産出されているのが不凍タンパク質である。作用機序は特異的であり(後述)凝固点降下によって不凍性を発揮する物質とは桁違いに活性が高い。数ppmオーダーと非常に低濃度で効力を発揮するのが大きな特徴である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「不凍タンパク質」の詳細全文を読む



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