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不定冠詞 : ウィキペディア日本語版
冠詞[かんし]

冠詞(かんし、article)とは、名詞と結びついて、その名詞を主要部とする名詞句定性(聞き手が指示対象を同定できるかどうか)や特定性(特定の対象を指示しているかどうか)を示す要素である。
== 概要 ==
名詞の前と後ろのどちらに置かれるかは言語によって異なる。
結びつく名詞の素性(など)によって変化することもある。
指示詞などとともに限定詞という品詞を構成することもある(英語など)。一方、指示詞と冠詞は別々の位置を占めることもある。たとえばカナ語では、定冠詞は名詞の前、指示詞は名詞の後ろに置かれ、同時に用いることができる。
しばしば接語であり、また直後の語の発音によって変化することがある。たとえば、次の語の語頭が母音であるときに、次が子音であるときに比べ、母音を省略したり子音を補ったりすることがよく行われる。英語の定冠詞は、次が子音であるときに弱形の発音を持つ。
一部の言語では、前置詞と隣接するとき、前置詞と結合して縮約形となることがある。フランス語では縮約形を持つ組み合わせの時には、必ず縮約形を使わなければならない(例: )が、ドイツ語では意味の違いで使い分ける(例: 通常は だが指示的な場合は のままとする)など、言語によって様々である。
なお、ロマンス諸語の元となったラテン語には冠詞がなく、ロシア語や多くのスラブ語、そしてペルシア語のように、インド・ヨーロッパ語族に属する言語にも冠詞のないものもある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「冠詞」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Article (grammar) 」があります。



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