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不対電子 : ウィキペディア日本語版
不対電子[ふついでんし]

不対電子(ふついでんし、unpaired electron)とは、分子原子の最外殻軌道に位置する対になっていない電子のこと。

たとえば原子番号8の酸素は8個の電子を持つ。1s、2s軌道に各2個、2p軌道には4個の電子が配置される。2p軌道には1個あるいはスピンの向きが反対の2個の電子を入れることのできる軌道が3組あるので、酸素原子の最外殻には1組(2s軌道の2個を除いて)の対になった電子と、対になっていない2個の電子が存在することになる。
酸素分子は酸素原子2個からなるが、酸素分子の分子軌道では、2p軌道の計8個の電子は、もともと対になっている4個(2組)と、共有され対になった2個と、対になっていない2個という配置になる。
対になっていない電子があることが磁性の特性をきめる。
== 関連項目 ==

* ラジカル (化学)
* 一重項酸素


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「不対電子」の詳細全文を読む



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