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不眠症 : ウィキペディア日本語版
不眠症[ふみんしょう]

不眠症(ふみんしょう、英:Insomnia)とは、必要に応じて入眠や眠り続けることができない睡眠障害である〔〔。それが持続し、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている場合に精神障害となる。
不眠症は、入眠や睡眠持続が難しかったり、睡眠の質が悪いといったことが続いているという特徴を持つ、いくつかの医学的な兆候と症状を伴う医学的また精神医学的な障害であると考えられている。不眠症では一般的に起床中の機能障害が続いている。不眠症はどの年齢でも起きるが、特に顕著なのは高齢者である。
睡眠の問題を抱える人にしばしば睡眠薬が用いられ、たまに使用されれば役立つが、定期的に長期的に用いた場合、薬物依存症乱用につながることがある〔Schacter, D. L., Gilbert, D. T., & Wegner, D. M. (2010). ''Psychology''. 2nd ed. p. 195. New york: Worth Publishers, ISBN 1429237198.〕。認知行動療法には、医薬品と同様の有効性があり、また医薬品と異なり持続的な効果が判明している。
不眠症は、原発性と二次性、あるいは併存の不眠症に分類される。原発性不眠症とは、医学的、精神医学的また環境的な原因がない睡眠障害である。医学的、心理学的な原因を特定したり除外することが重要であり、二次性不眠症とは、身体疾患、精神障害、薬物の使用等によるものである。薬物誘発性不眠症の原因として最も多いのはカフェインであり、娯楽薬や処方薬も原因となりうる。
==分類==

; 入眠困難
: 夜になってベッドに入っても、いつまでも睡眠が訪れてこない状態である。しばしば不安の症状がある。日照時間にまで睡眠時間帯が遅れていることが原因の睡眠相後退症候群は不眠症と誤診される。
; 中途覚醒
: 寝付くことができても、真夜中に目が覚めて再び入眠できない状態である。この情態から睡眠に戻るのが難しいという入眠困難であることもよくある。これらの人々の3分の2は夜間の半ばに目覚め、半数以上は睡眠に戻れない。
; 早朝覚醒
: 寝付くことができても、朝早く目が覚めてしまい、再び入眠できない状態である。合計睡眠時間が6.5時間に達する前に、覚醒が(30分以上)早く起こり、睡眠に戻ることができなくなる。しばしばうつ病に特徴的である。
; 熟眠障害
: 睡眠時間はとれているはずなのに、十分に眠れたような気がしない状態である。。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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