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不老川 : ウィキペディア日本語版
不老川[としとらずがわ]

不老川(としとらずがわ、ふろうがわ)は、東京都及び埼玉県の主に武蔵野台地上を流れる一級河川荒川水系新河岸川の支流である。霞川残堀川野川に並ぶ古多摩川の名残川の一つ。
== 地理 ==
東京都西多摩郡瑞穂町狭山池伏流水が水源とされる。そこから北東へ向かって流れ、埼玉県入間市宮寺と藤沢、所沢市林、狭山市入曽(不老川が北入曽と南入曽の境界になっている)と堀兼、川越市今福などを流れ、林川、今福川、久保川などを合わせ、川越市岸町と川越市砂の境界で新河岸川に合流する。流域には河岸段丘が形成されている。
1983年から3年間連続で「日本一汚い川」になるという不名誉な記録を作った時期もあったが、現在ではその汚名を返上している〔第11回日本水大賞市民活動賞「不老川の河川浄化活動」不老川をきれいにする会 公益財団法人日本河川協会 2009年6月〕。市民団体や行政により浄化の取り組みが続いており、小魚や水生昆虫カルガモなどが生息する程度まで回復している。狭山市の流域においてはしばしば鯉が泳ぐ姿も確認されている。週末になると釣り人も多い。一方、近隣河川や池沼同様に特定外来生物であるウシガエルの生息・繁殖も確認されるようになり、回復しつつある生態系を保全するためこれを駆除するとともに、オタマジャクシや卵の除去作業も続けられている。
元々の読みは「としとらずがわ」であり、江戸時代に編纂された『新編武蔵風土記稿』では「年不取川」の表記を用いている。近代以降「不老川」の表記となったことから音読みの「ふろうがわ」という読みが広まり、現在、一般化している。この川を示す看板には「ふろうがわ」「FURO RIVER」という読み仮名がふられているものもある〔国道254号川越街道)の不老橋など〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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