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与位の洞門 : ウィキペディア日本語版
与位の洞門[よいのどうもん]

与位の洞門(よいのどうもん)は、兵庫県宍粟市山崎町与位にある洞門揖保川に面する右岸にあり、1903年明治36年)に最初に掘られた〔兵庫観光百選 与位の洞門 〕〔しそうツーリズム「与位の洞門(よいのどうもん)」 〕〔旅ぐるたび「与位の洞門」 〕。
== 概要 ==

付近は「下乢の奇岩」(しもほきのきがん)と呼ばれ、揖保川に面する絶壁で、古来、宍粟の奥地へと向う際の交通難所として、また田井の橋渡し付近とともに奇勝としても知られていた。当時は、岩端に桟橋をかけて通行していたが、洪水時には落ちた。このため、1903年(明治36年)頃に村人らによって2年がかりで隧道が掘られた。1926年昭和元年)には荷車が通れるほどに拡張され、さらに1968年(昭和43年)には大型自動車が通行可能なまで拡幅工事が施された。これが与位の洞門である〔〔〔。
『宍粟郡誌』(大正12年)には以下のように記されている。
:「''田井より与位に至る途、揖保川の清流山脚を洗う処に二個の巨巖あり、其の形頗る奇なり。巖頭には老松枝を伸べて空に翻り、断崖数十尋、羊歯岩松の類これに叢生し、下部は碧潭に臨みて倒映の景奇絶なり。もと桟橋を架して風到を添えたりしたが、今は隧道を穿ちて奇いよいよ加われり''」〔山崎町与位生産森林組合現地看板〕〔
対岸からは今でも岸壁に桟橋の腕木を差し込んだ四角いが確認できる〔〔。
山崎町与位地区はと揖保川に囲まれており、増水時には上述の道も通行不可になることもあり陸の孤島化することも多かったが、国道29号山崎町田井からバイパスとして、よいたいトンネルの開通によりそうした事態がようやく解消された〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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