|
隠者(いんじゃ)とは、一般社会との関係を絶ち(隠遁)、生活する人のこと〔New York Times 〕 。特にキリスト教や仏教など多くの宗教の宗教者、または宗教的背景をもった隠者が多数知られる。 キリスト教では、この言葉は宗教的信念、特に旧約聖書(つまり、40年間シンの荒野を放浪〔, 〕して心境が変化したくだり)に影響された砂漠の神学から隠遁生活を送った人々に使われる。 伝統的にキリスト教では隠遁生活〔Marina Miladinov, ''Margins of Solitude: Eremitism in Central Europe between East and West'' (Zaghreb: Leykam International, 2008)〕は修道生活の先駆けとみなされている。聖ベネディクトの戒律の1は4種類の修道僧の中に隠者を数えている。カトリック修道会の隠者に加えて、カトリック教会の宗教法(カノン603)では当該管区の司教の指示に従って隠者が奉献生活を送ることを認めている。同じことが米国聖公会を含む多くの聖公会でも認められている。聖公会のカノン法では自分の管区の司教に従い、司教の要求する準備計画に耐える者は生涯独身であることを誓う。彼らは隠者というよりむしろ独居者と言われる。めいめいの隠者が自分の管区の司教よりもむしろ別の司教を選んで付加的な心のよりどころとして、さらに必要ならば仲介人とする。 宗教的な文学でも世俗の文学でもしばしば「隠者」という言葉が人間不信者を含めて孤独な生活を送っているものをゆるく指して使われている。 近代の口語的な用法では、「隠者(hermit)」という言葉は一般社会から離れた生活を送っているものや社会的行事に参加していないものを指して使われる。 == 西洋の「隠者」の語源 == 英語「hermit」、フランス語「Ermite」、ドイツ語「Eremit」、スペイン語「Ermitaño」、ポルトガル語「Eremita」、イタリア語「Eremita」、ポーランド語「Eremita」などといったヨーロッパの隠者を表す言葉はラテン語「ĕrēmīta」〔eremita , Charlton T. Lewis, Charles Short, ''A Latin Dictionary'', on Perseus project〕に由来するがこれはギリシア語「ἐρημίτης」(砂漠の)〔ἐρημίτης , Henry George Liddell, Robert Scott, ''A Greek-English Lexicon'', on Perseus project〕のラテン語形である。さらにἐρημίτηςは「砂漠」、「人里離れた」、「そして砂漠に住むもの」を表す〔ἔρημος , Henry George Liddell, Robert Scott, ''A Greek-English Lexicon'', on Perseus project〕の派生語である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「隠者」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hermit 」があります。 スポンサード リンク
|