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『世界の創造』(せかいのそうぞう、仏:''La Création du monde'') は、ダリウス・ミヨーが1923年に作曲したバレエ音楽 (作品81a)、およびそれに基づく全1幕のバレエ作品。まれに『天地創造』とも訳される。 == 概要 == ミヨーは1922年に米国訪問中にハーレムの道端で本場のジャズを初めて耳にし〔 "Milhaud - La création du monde" , Pomona College, Department of Music, 1999. 〕、音楽観に大きな衝撃を受けた。パリで活動していたバレエ団、バレエ・スエドワ(スウェーデン・バレエ団)からバレエ音楽の新作を依嘱されると、ミヨーは翌1923年にいくつかの楽章にジャズを取り入れて『世界の創造』を作曲し、これを6つの連続した場面からなる全1幕のバレエとして上演させた。 アフリカ人から見た天地創造を主題としており、台本はブレーズ・サンドラールが担当。ジャン・ボルラン〔振付、フェルナン・レジェ美術で、初演はバレエ・スエドワによって1923年10月25日にパリのシャンゼリゼ劇場において行われた。公演時間は約20分。 音楽はミヨーがロンドンやハーレムで出逢ったジャズに感化された内容になっている。サクソフォーン独奏を含む17人の小オーケストラによって演奏されるが、後にピアノ五重奏版も作成された。P・コレールとR・デゾルミエールに献呈されている。 なおボルランによる振付はバレエとして普及せず、のちにN・ド・ヴァロア版(1931年・英国カマルゴ協会)、T・ボレンダー版(1960年・ニューヨーク・シティ・バレエ団)、K・マクミラン版(1966年・英国ロイヤル・バレエ団)などが作られた。 現在ではバレエとして上演されることは稀であり、純粋な管弦楽曲として演奏されることが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「世界の創造」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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