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世自在王仏[せじざいおうぶつ]
世自在王仏(せじざいおうぶつ)は、法蔵菩薩(阿弥陀如来)の師仏とされる如来〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.297。〕である。梵名は「ローケーシュヴァラ・ラージャ」(Lokeśvararāja)。その意は「世間において自在である王〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.26。〕〔」、「世間の中の自在者の王〔『浄土三部経』、中央公論新社、P.19。〕」であり、「世自在王」と訳される。別名は、音写された「楼夷亘羅」と、意訳された「世饒王仏」(せにょうおうぶつ)がある〔。法蔵菩薩が「嘆仏偈」(「讃仏偈」)〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.26 -30〕〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.150 -152〕〔『浄土三部経』、中央公論新社、P.19 - 21。〕で讃嘆し、「四十八願」〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.32 -49〕〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.154 - 164〕〔『浄土三部経』、中央公論新社、P.25 - 37。〕・「重誓偈」(「三誓偈」)〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.49 - 53〕〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.165 -166〕〔『浄土三部経』、中央公論新社、P.37 - 40。〕で誓いを述べた相手である。ローケーシュヴァラ(Lokeśvara)という語はシヴァ神や観世音菩薩に対しても用いられている〔。また『ローケーシュヴァラ讃』(Lokeśvararāja-stava)という書物が存在している〔。 今をさかのぼること無数劫という遥か過去の時代の仏で、『無量寿経』のサンスクリット本『スカーヴァティー・ヴィユーハ』では「ディーパンカラ」から過去にさかのぼること81番目にローケーシュヴァラ・ラージャという名の如来(世自在王仏)が世に出られた〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.22 - 26〕〔『浄土三部経』、中央公論新社、P.15 - 19。〕〔『新訂 梵文和訳 無量寿経・阿弥陀経』、P.61 - 66。〕と説かれ、康僧鎧による漢訳『仏説無量寿経』では「錠光如来」より54番目に世自在王仏が興出されたと説かれ〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.148 - 149〕〔『浄土三部経』上、岩波書店、P.296。〕。世自在王仏より前に興出された仏たちを「五十三仏」という。 == 脚注 ==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「世自在王仏」の詳細全文を読む
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