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両耳間時間差 (りょうじかんじかんさ、interaural time difference, ITD) とは、ひとつの音源から発する音が左右の耳にとどく時間の差のことをいう。音源が正面より左側にあれば左耳に先に到達し、正面より右側にあれば右耳に先に到達する。 ==両耳間時間差のモデル== 両耳間時間差と両耳間強度差とは比較的容易に制御できるため、1960 年代あるいはそれ以前からよくつかわれてきた。両耳間時間差の代表的なモデルとしてはつぎの 2 つがある。 Kuhn〔Kuhn, G. F., "Physical Acoustics and Measurements Pertaining to Directional Hearing", in Yost, W. A. and Gourevitch, G. (eds), Directional Hearing, Springer-Verlag, pp. 3–25, 1987.〕によれば,音速を ,周波数を ,人頭の水平な断面を円形としたときの半径を としたとき, が をみたすときは (杪) をみたすときは (杪) である。たとえば,, , とすると または となる。 Woodworth と Schlosberg〔Woodworth, R. S. and Schlosberg, R., "Experimental Psychology", Holt, Rinehard and Winston, pp. 349–361, 1954.〕 はべつの近似式をあたえているが,それによると (杪) である. たとえば,, , とすると となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「両耳間時間差」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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