翻訳と辞書 |
中南海[ちゅうなんかい]
中南海(ちゅうなんかい、、)は、北京市の中心部西城区、かつての紫禁城(現故宮)の西側に隣接する地区を指す〔稲垣(2015年)12ページ〕。中華人民共和国政府や中国共産党の本部や要人・秘書の居住区などがある〔〔稲垣(2015年)14ページ〕。またこの中南海という用語は、単なる場所を示すのみならず、権力の象徴としての政治用語でもあり、「中南海入りする」というのは、「党の指導部入りする」ことを意味する〔稲垣(2015年)13ページ〕。そのためこの用語は、日本でいう官邸や永田町、アメリカ合衆国におけるホワイトハウス、ロシアにおけるクレムリンと同様、中国政府・党首脳部を指す換喩としても用いられる〔〔大沢(2013年)195ページ〕。 == 中南海の概要 == 観光客で賑わう故宮や天安門広場のすぐ近く、高さ6メートル余りの赤い壁で囲まれた人の近付かない一角が本中南海である〔。その前を横切る北京のメインストリートである長安街から正門(新華門)には、「偉大なる中国共産党万歳」、「必勝不敗の毛沢東思想万歳」のスローガンが掲げてある〔。この中南海の面積は、中国の単位で1500ムー(100万平方メートル)あり、うち700ムーが池(中海と南海)といわれる〔。その広さは東京ドーム25個分、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた面積に相当する〔。1898年の戊戌政変で光緒帝が幽閉された南海の小島・瀛台(えいだい)、毛沢東の住居のあった豊沢園、1976年10月「四人組」が逮捕された懐仁堂、中国共産党中央書記処の執務室のある勤政殿など140以上の様々な建物がある〔〔。さらには「燕京八景」にも選ばれている水雲榭(すいうんしゃ)、「園中之園」とも呼ばれる静谷などもあり、「皇家園林」(皇帝所有の庭園)時代の施設も残っている〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中南海」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|