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中国における水の供給と衛生状態は、その大規模な投資にもかかわらず、依然として低いレベルにある。信じ難いことだが、中国では3億人が改善された水資源を利用することができず、7億5千万人が改善した衛生設備を利用することができない。 その上、水不足、水質汚染も水供給の安定性に影響を及ぼしている。特に中国北部は乾燥しており、水が不足している。中国のある地域の地下水は高濃度のフッ化物とヒ素によって汚染されており、健康に影響を及ぼしている。また、バクテリアや化学物質による汚染も広がっている。 中国政府は水の供給と衛生設備の改善のため、大規模な投資を行っており、2006年から2010年の5ヵ年計画では年間60億米ドルまで増額されると予想されている。これらの投資の目的は特に地方の下水処理施設を改良するためのものである。しかし、多くの下水処理施設は適切に操作されておらず、水質汚染のレベルは高いままである。 都市部の水の供給と衛生設備の維持管理は4万以上の行政区が責任を負っており、地方部の水の供給の維持管理は共同体に基づく機関が責任を負っている。投資は中央政府と地方政府の両方から交付されている。多くの行政区は商業的公益事業を生み出し、独自の変化を遂げた中国経済の成長により、利用料金収入は増加した。 ==利用== 中国における改善された水の供給と衛生設備の利用は経済成長とともに過去20年において大きく増加した。WHOとユニセフの共同監視プログラムによる2004年の世帯あたりの調査の統計では、改善された水の供給の利用者は77%、衛生設備の利用者は44%となっている。にもかかわらず、このことは、中国において未だ3億人が改善された水の供給を利用することができず、7億5千万人が改善された衛生設備を利用することができないことを意味している。改善された水の供給と衛生設備への利用人口は、インドなどに比べても未だに大きく劣ったままである。 それだけでなく、他の多くの途上国同様、都市と地方の大きな格差がある。例えば、中国の都市部の93%は改善された水の供給を利用できる一方、地方のそれは67%に過ぎない。衛生設備の利用はより深刻で、都市部では69%、地方はわずか28%である。〔 WHO/UNICEF JMP , specifically Water Sanitation 〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中国の水供給と衛生状態」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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