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この項目では中華人民共和国(中国)の砂漠化問題(ちゅうごくのさばくかもんだい)について記述する。 == 現状 == 現在、中国国土の27パーセント以上、約250万km²が砂漠と化しているとされており〔中国の砂漠化面積174万平方キロ 国土の18.1%に 中国通信、2007年6月。〕、砂漠化した土地をもとに戻すためには300年かかると推測されている。 中国の砂漠は以下のとおりである。西部や北部に集中しており、内陸部がほとんどであるが、華北では比較的海に近いところにも砂漠が迫ってきている。 *タクラマカン(塔克拉玛干)砂漠(新疆ウイグル自治区) *グルバンテュンギュト(古爾班通古特)砂漠(同上) *クムタグ(庫姆塔格)砂漠(新疆ウイグル自治区 - 甘粛省) *ゴビ(戈壁)砂漠(内モンゴル自治区) *オルドス(鄂爾多斯)砂漠(同上) - 黄土高原(オルドス高原)の一部が砂漠化したところ。 *ムウス(毛烏素)砂漠とクブチ(庫布其)砂漠に分かれる。 *バダインジャラン(巴丹吉林)砂漠(同上) *トングリ(騰格里)砂漠(同上 - 甘粛省) *ウランプハ(烏蘭布和)砂漠(同上) *ソニド(蘇尼特)盆地(同上) *ホルチン(科爾沁)砂漠(同上) *フンサンダク(渾善達克)砂漠(同上) *ツァイダム(柴達木)砂漠(青海省) :も参照。 成因としては、亜熱帯高圧帯が影響する亜熱帯砂漠(中緯度砂漠)、海から遠いことが影響する内陸砂漠の2種が、多くの砂漠で当てはまる。山脈に囲まれたタクラマカン砂漠、ツァイダム砂漠などでは雨陰砂漠も当てはまる。 砂漠化によって、砂塵嵐(黄砂)の拡大・強化、砂漠周辺地域の乾燥化、耕地をはじめとした利用可能な土地の減少などが起こっている。これに対して、中国の人口は急激な増加を続けて2008年現在で13億人を超え、生活水準も向上してきているため、食糧需要も増え、肉食化によりそれも急増している。また、薪といった燃料用の植物の需要も増えている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中国の砂漠化問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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