|
香港活動家尖閣諸島上陸事件(ほんこんかつどうか せんかくしょとうじょうりくじけん)とは、2012年8月15日に中華人民共和国香港特別行政区の「香港保釣行動委員会」のメンバーらが、尖閣諸島に対する中華圏の領有権を主張する目的で日本が領有する沖縄県尖閣諸島魚釣島に不法上陸した事件。 == 概要 == 海上保安庁によると、2012年8月15日午後5時29分、香港、マカオ、大陸の団体「保釣行動委員会」の活動家らが乗船している抗議船が日本の領海内に侵入し、活動家ら7人が魚釣島に上陸した。これに対して、抗議船の来島の情報をつかんでいた海上保安庁と警察は、事前に魚釣島に人員を配備、沖縄県警察は午後5時54分、出入国管理及び難民認定法(入管難民法)第65条違反容疑で上陸後も島に留まり続けた活動家ら5人を現行犯逮捕し、その後は第十一管区海上保安本部により船に乗っていた者も含めて9人を不法入国で現行犯逮捕、総計14人を逮捕した。外国人による尖閣諸島不法上陸は2004年3月以来となる〔【尖閣上陸】香港の団体の活動家が魚釣島上陸 5人逮捕+(1/2ページ) MSN産経ニュース 2012年8月15日(2012年8月15日時点でのアーカイブ)〕。 逮捕された14人は海上保安庁の巡視船で那覇港新港ふ頭に移動。警察官に逮捕された5人は沖縄県内の那覇警察署、浦添警察署、豊見城警察署、与那原警察署に別々に移送され取り調べを受け、海上保安官に逮捕された9人は、第十一管区海上保安本部で取り調べを受けた。活動家らは上陸する際に、抗議船の進路規制を行う海上保安庁の巡視船に煉瓦やコンクリート片などを投げつけていたが起訴されず、身柄を引き渡された法務省福岡入国管理局那覇支局により14人全員の強制送還手続きがとられ、17日に乗ってきた石垣島停泊中の抗議船と那覇空港からのチャーター機により香港に強制送還された。 当初は台湾の団体「中華保釣協会」も香港の活動家と海上で合流して共に尖閣諸島に向かう予定であったが、台風接近に加えて漁船のオーナーから許可が得られなかったとして断念した〔尖閣問題 中国紙が強硬姿勢 台湾船は出航差し止め+(1/2ページ) MSN産経ニュース 2012年8月14日(2012年8月15日時点でのアーカイブ)〕。台湾海岸巡防署は関与を拒否しているが尖閣問題で「中国と共同歩調をとらない」とする馬英九政権の方針で事実上の阻止となったとみられている〔台湾活動家は尖閣行き断念=当局が事実上阻止 時事通信〕が、その一方で香港活動家に対しては、救援物資の提供等、人道的支援を行なっている〔台湾:尖閣上陸時に中・台の旗…馬政権、苦しい対応 毎日新聞〕。また活動家の1人である曽健成は馬英九総統と協力関係にあったとしている〔◆【特報】香港保釣行動委員会 曽健成委員に聞く-世界日報2006/9/6 〕〔特集--台湾総統・立法委員 ダブル選挙現地リポート 香港ポスト〕。 この上陸で中国人活動家が日本の官憲に逮捕されたことから、中華圏では2012年の中国における反日活動が発生した。また、この上陸の4日後の8月19日には、この上陸に対抗して日本の地方議員や活動家が魚釣島に上陸している(日本人活動家尖閣諸島上陸事件)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「香港活動家尖閣諸島上陸事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|