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中国分割論 : ウィキペディア日本語版
支那分割論[しなぶんかつろん]

支那分割論(しなぶんかつろん)とは、義和団の乱辛亥革命で混乱する支那中国)情勢を背景として、アフリカ分割を模範として欧米列強及び日本中国大陸を分割して植民地化、もしくは中国大陸に複数の国家が存在する状態を固定化させることで中国及び周辺地域の安定化を図ろうという主張のこと。対立概念は支那保全論
== 日本における支那分割論 ==

=== 辛亥革命 ===

アヘン戦争以来、欧米列強、遅れて日本が中国の半植民地化を進めてきたが、清朝は近代化に挫折したまま、1911年に辛亥革命が発生して倒れ、更に辛亥革命による共和制樹立(中華民国建国)も結果的には軍閥主導の北洋政府が支配する華北と中国国民党が支配する華南に分裂したことで、欧米や日本の知識人の間には中国人には近代的な政治能力は持っていない、中国情勢の混乱が長期化すれば自分たちの利権や在留自国民の安全も脅かされるという観点から、中国大陸を分割すべきであるという主張が現れるようになった。特に中国と地理的に近い日本では、日清戦争日露戦争の勝利と韓国併合によって対外的に自信を深めていたことに加えて、先の「華夷変態」(明清交替)の際に何も手を打たずに却って国を閉ざしてしまった江戸幕府への否定的な感情もあり、この議論が大いに盛り上がったのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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