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中国自動車道(ちゅうごくじどうしゃどう、CHUGOKU EXPRESSWAY)は、大阪府吹田市から兵庫県、岡山県、広島県、島根県を経由して山口県下関市へ至る高速道路(高速自動車国道)である。略称は中国道(ちゅうごくどう、CHUGOKU EXPWY)。法定路線名は中国縦貫自動車道であり、当初の道路名はこの法定路線名をそのまま使用していた(道路名を現在の「中国自動車道」に改めた時期は不明)〔『高速道路と自動車』1970年3月版〕ほか、現在も地図などで「中国縦貫道」などの表記が使用されている場合がある。なお、吹田JCT - 神戸JCT、山口JCT - 下関ICは アジアハイウェイ1号線にも指定されている。 == 概要 == 中国地方のほぼ中央部を東西に貫く形で建設されており、1983年(昭和58年)に全線開通した。総延長は500km以上にも及び、高速自動車国道の中では東北自動車道に次いで長い。高速道路網としては初期の部類に入り、元々中国縦貫自動車道(国土開発幹線自動車道の路線名)の路線が指定された際には、「中国地方においては、高速道路網の東西軸は1本のみを建設する」とされていたため、山陽地方からも山陰地方からもほぼ等距離にアクセス出来る中国山地沿いの位置に建設された〔その後、1966年(昭和41年)に公布された国土開発幹線自動車道建設法で山陽自動車道が計画され、1987年(昭和62年)の国土開発幹線自動車道建設法の改正で山陰自動車道の計画が策定された。〕。しかし、山肌を縫うように建設された結果、高速道路としてはカーブやアップダウンの多い線形になり、大半の区間で最高速度が80km/h以下に制限されている。 1997年(平成9年)に山陽自動車道が全線開通すると、通過交通の大半は、距離が短く直線的に計画され、岡山市や広島市などの中国地方の主要都市の中心部近くを通過する山陽自動車道へシフトしている〔最高速度、交通量の節を参照。〕。現在は、日本を縦断する国土軸において、山陽自動車道を補完する役割を担っている一方で、中国山地沿いの各都市(津山市、新見市、庄原市、三次市、美祢市など)や、鳥取自動車道・米子自動車道・松江自動車道・浜田自動車道などを介して接続される山陰地方の各都市にとっては、他地域との交流の上で欠かせない重要な交通ルートとなっている。 近畿地方では、高速自動車国道の路線としては、中国縦貫自動車道は起点の吹田市において近畿自動車道天理吹田線の終点であり、吹田市 - 神戸市において山陽自動車道吹田山口線と重複している。特に中国池田ICで接続する阪神高速11号池田線、西宮山口JCTで接続する阪神高速7号北神戸線、神戸JCTで接続する山陽自動車道、吉川JCTで分岐する舞鶴若狭自動車道の相互交通が集中し、加えて適当な迂回路のない中国池田IC-西宮山口JCT間は交通量が極めて多く、宝塚東・宝塚西トンネル周辺を中心として渋滞の発生が顕著である(交通量の節も参照)。2016年完成を目標としている(計画では2018年開通予定)新名神高速道路・高槻第二JCT-神戸JCTが開通すると、中国道を経由している東西間の交通が分散されることにより渋滞が軽減されると見込まれている。 国土交通省近畿地方整備局の定める「関西4環状ネットワーク」においては関西中央環状道路を構成する道路の一つと位置づけられており、山陽自動車道・神戸淡路鳴門自動車道・紀淡連絡道路(構想段階)・近畿自動車道と組み合わせて一周約240kmの環状道路を形成している。 1995年(平成7年)の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)で京阪神の交通網が大きく寸断された際、道路以外も含めた交通の大動脈の中で、対面通行となりながらも唯一機能した道路でもある。この結果、交通の大動脈の大半が神戸市の海沿いを通っている集中ぶりが改めてクローズアップされることとなった。 毎年10月-11月にかけて、交通量が多く道路の劣化が激しい宝塚IC付近を中心に中国道集中工事が行われる。例年大規模な渋滞が発生するが、集中工事方式を採用することで年間の工事渋滞や規制件数が大幅に低減する。同じく交通量が多い東名高速道路や名神高速道路でもこのような集中工事方式が採用されている。 なお、広島北JCTは吹田方面→広島自動車道が本線で、吹田方面→吉和・山口方面が分岐側となっている〔同様の例として、東北自動車道・八戸自動車道が接続する安代JCTと北陸自動車道・関越自動車道が接続する長岡JCT、上信越自動車道・長野自動車道が接続する更埴JCTがある〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中国自動車道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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