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中国長春鉄道 : ウィキペディア日本語版
中国長春鉄路[ちゅうごくちょうしゅんてつろ]

中国長春鉄路(ちゅうごくちょうしゅんてつろ)は、第二次世界大戦終結後、旧満州国と旧関東州の領域を合わせた満州全土の鉄道を一時的に営業していた鉄道事業者。略称は「中長鉄路」。また日本側資料では「中国長春鉄道」と表記されることもある。
1945年ソ連対日参戦によって満州国が崩壊した後、南満州鉄道満州国有鉄道の鉄道運営を継承する目的で設立され、1955年中華人民共和国政府に路線を返還して解散するまでの11年間存続した。
== 歴史 ==

=== 前史 ===
''南満州鉄道満州国有鉄道の項目も参照のこと''
1905年日露戦争後のポーツマス条約により日本側が権益を獲得した東清鉄道南部線の南側部分や、陸軍が安東(現在の丹東)-奉天(現在の瀋陽)間に敷設した鉄道の運営、およびそれに附随する鉄道附属地を経営するために作られた国策会社・南満州鉄道は、大陸での鉄道を中心とする日本の権益確保に大きな役割を果たした。
しかし1922年頃から始まった「利権回収運動」により、それまで親日的であった現地政権・奉天軍閥が離反、日本に対抗し並行線の建設に着手し、満鉄を兵糧攻めとした。日本の権益確保を目指す関東軍は、1928年張作霖爆殺事件を引き起こし恫喝するが、ますます奉天軍閥の態度が強硬となったため、1931年に奉天軍閥に冤罪をかぶせて満州事変を引き起こし、奉天軍閥を潰滅させた。
その後空白となった満州の処理として傀儡政権樹立が行われ、1932年3月1日満州国が建国。満州の政権として奉天軍閥の権益を継承することとなった。
1933年2月9日、満州国政府は鉄道を原則国有とする「鉄道法」を公布・施行、交通部に対し領内の自国資本・日本資本の幹線鉄道を接収させて満州国有鉄道とし、即日南満州鉄道に経営委託させた。3月1日には南満州鉄道の社内に国鉄線の運行事務局である「鉄路総局」を設置、1935年には中国とソビエト連邦の合弁ゆえに接収出来ずにいた中東鉄道の接収に成功する。これにより満州国内の鉄道はごく小規模な私鉄を除き、南満州鉄道か満州国有鉄道かのいずれかに属することになった。
1936年10月1日に鉄路総局は南満州鉄道本体の鉄道部と統合されて「鉄道総局」に改編、1939年には営業キロが1万キロを突破。看板列車の特急「あじあ」とともに当時最先端の鉄道運営を行っていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「中国長春鉄路」の詳細全文を読む



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