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ダニ媒介性脳炎 (ダニばいかいせいのうえん、Tick-borne encephalitis、TBE) は中枢神経系におけるウイルス感染症である。この疾患はほとんどの場合髄膜炎、脳炎、もしくは髄膜脳炎として表れる。また、ほとんどの場合は神経障害として認識されるが、軽い熱として起きることもある。長期、もしくは永続的な麻痺の頻度は感染患者の10-20%でみられる。 新規患者数はほとんどの国で増加している。 原因ウイルスであるダニ媒介性脳炎ウイルス(Tick-borne encephalitis virus;TBEV)は広い宿主域を持ち、反芻動物、鳥類、齧歯類、肉食動物、馬、人に感染する。この感染症は人獣共通感染症であり、反芻動物や犬が人への感染源となり得る〔Tickborne Encephalitis Virus reviewed and published by WikiVet, accessed 12 October 2011.〕。また、自然宿主は齧歯類とマダニである〔ダニ媒介性脳炎とは 国立感染症研究所〕。 ==病原体== TBEはフラビウイルス科フラビウイルス属のTBEVによる。この病原体は1937年に初めて分離された。2つの病原体が知られる: * 中部ヨーロッパ脳炎ウイルス:スウェーデン、ポーランド、チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、ロシア西部などに分布〔。 * ロシア春夏脳炎ウイルス:シベリア地域及び極東地域に存在〔ダニ媒介性脳炎の国内外での状況 人と動物の共通感染症研究会感染症トピック〕。日本にも道南地域に分布している〔。 ロシア及びヨーロッパの報告では年間5000-7000人に発生している〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダニ媒介性脳炎」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tick-borne encephalitis 」があります。 スポンサード リンク
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