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中島九七式艦上攻撃機 : ウィキペディア日本語版
九七式艦上攻撃機[きゅうななしきかんじょうこうげきき]

九七式艦上攻撃機(きゅうななしきかんじょうこうげきき)は日本海軍艦上攻撃機〔航空情報編集部編 「日本軍用機の全貌」 1953年、酣燈社〕。競争試作された2機種が両方とも採用されたため、この名を持つ飛行機には全く設計の異なる中島製(B5N)と三菱製(B5M)の2種類が存在するが、通常は中島製(B5N)を指す。
昭和10年(1935年)に海軍が中島飛行機三菱重工業十試艦上攻撃機としての競争試作を命じ、昭和12年(1937年)に中島案を九七式一号艦上攻撃機、三菱案を九七式二号艦上攻撃機として、共に採用した。競争試作であるにもかかわらずどちらも採用された理由は、両者の間に決定的な性能差がなかったためである。
日本海軍としては、初の全金属製の低翼単葉機であり、一号型は国産単発機初の引込脚を採用。それまでの九六式艦上攻撃機に比べ、最高速度は約100km/hも向上した。乗員は3名。「九七式艦攻」または、「九七艦攻」と省略して表記されることがある。アメリカ側のコードネームは中島製の一号/三号がKate(ケイト)、三菱製の二号がMabel(メイベル)。
== 九七式一号/三号艦上攻撃機(B5N1~2) ==

中島飛行機で開発された一号(B5N1、後に九七式艦上攻撃機一一型と改称)は、同時期に開発中であった十試艦上偵察機(後の九七式艦上偵察機)に採用していた可変ピッチプロペラや蝶型フラップ、密閉式風防などを採用している。一号の完成は11年12月31日、翌12年1月8日(1937年)には初飛行に成功している。この一号の発動機を「」三型から「」一一型に変更したものを九七式三号艦上攻撃機(B5N2、後に九七式艦上攻撃機一二型と改称)として採用し、以後生産の中心は三号に移る。一号、三号合わせて1,250機ほどが、中島飛行機の小泉工場(機体)で生産されている。また、特殊な派生型として、一一型を練習機に改造した九七式練習用攻撃機一一型(B5N1-K)が存在する〔野沢正 『日本航空機総集 中島篇』 出版協同社、1963年、194頁。。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nakajima B5N 」があります。



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