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文法における性(せい)つまり文法的性(ぶんぽうてきせい、grammatical gender)、文法性とは、関連する語のふるまいに文法的に反映する名詞の分類体系のこと〔Hockett, Charles F. ''A Course in Modern Linguistics''. New York: Macmillan. 1958: 231〕〔Corbett 1991: 1〕で、名詞の文法範疇の一つ〔「性」『言語学大辞典:第6巻 述語編』三省堂 1996〕である。バントゥー語群やコーカサス諸語の記述では名詞類または名詞クラス (noun class) とも呼ばれるが、実質的な差はほとんどない〔Corbett 1991: 10, 146〕。この名詞の分類が実際の性と一致する場合もあるが、そうでないことも多い〔。類別詞とは区別すべきとされる〔Dixon 1982〕〔Corbett 1991: 136-137〕。 名詞の性によって、その名詞と文法的に関連する語のかたちが変わる現象を「性の一致」という。例えばロシア語では主語の名詞の種類によって、動詞の過去形が男性 (masculine; M)・女性 (feminine; F)・中性 (neuter; N) の3通りにかたちを変える。これは、動詞の過去形が主語の名詞と性の一致をしているのである。 動詞のほかに、形容詞、限定詞、数詞、焦点標識などが性の一致をする言語がある〔。 なおこのページでは文法的性とは別に、人間の性別に関する表現についても述べられている。 ==性の分け方== 名詞をどのような性に分類するかは言語ごとに異なる。大きく分けると、名詞の意味によって分類する言語と、名詞のかたちに基づいて分類する言語がある。名詞をある性に分類することを、性を付与 (assign) するという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「性 (文法)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Grammatical gender 」があります。 スポンサード リンク
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